「じぶん年金」をインデックス投資 or 高配当株を作る時の出口戦略
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こんにちは、国際分散と配当再投資で令和の生き残りを目指す日比谷タクミです。
年金が2,000万足りない問題が世間で話題になっており、「じぶん年金」というキーワードが世間を賑わせています。
じぶん年金が必要であることは自明の理で、長期投資を通して行うことが近道であるのは分かり切ったことですが、その作り方と出口戦略にはいくつかの手法があります。
今回はインデックス投資や高配当株での、じぶん年金の作り方と、その出口戦略の立て方について書いていきます。
この記事はこんな方におススメ
・じぶん年金を作るためにどんな方法が効果的か知りたい
・漠然と投資信託を買ったらよいとオススメされているが不安
・インデックスと高配当株どちらでじぶん年金を作るべきか悩んでいる
インデックス投資という選択肢
賢明な投資家であれば、投資ポートフォリオの中には大なり小なり期待リターンの高い株式アセットを組み込むはずです。
その株式アセットも投資戦略に応じて組み込み方がありますが、一般的なサラリーマン投資家であれば、インデックス投資か、高配当株投資の2つが主な選択肢になります。
インデックス投資は高い成功蓋然性を持つ投資戦略
・高度に分散されたインデックスファンドを通して、市場全体に投資することで平均的なリターンを取れる
・先進国・新興国などの地域別、米国・日本など国単位など分散度合いを選ぶことができる
・課税先送りによる複利運用
・売却益を目的とした投資
インデックス投資は資産を長期で膨らましていくには、効率的で素晴らしい投資手法です。
市場全体に投資することでリスクが分散される上、配当金を出さずに再投資に回すことで課税を先送りし、効率の良い資産形成を行うことが出来ます。
インデックスファンドはアクティブファンドに比べて信託報酬などの手数料が安く、安定したリターンが期待できます。
じぶん年金作りを考え始めたばかりの人は、セミナー、ブログなどの多数の場所で
「インデックスファンド」
「投資信託」
「S&P500指数」
といったキーワードを聞くことでしょう。
▼S&P500指数の10年推移
ご欄の通り、S&P500指数はここ10年で約3倍になっています。
リーマンショック後の10年は米国経済がGAFA等を中心としたテクノロジー産業で隆盛を極め、その時価総額の上昇とともにS&P500指数も伸び続けました。
今後も人口成長が続くアメリカ経済は伸びていく蓋然性が高く、S&P500インデックスに長期投資をすることは、多くの投資家にとって望ましい結果をもたらす可能性が高いといます。
このようにインデックス投資は信頼に足る投資戦略です。
しかし、「じぶん年金を作る」という目的に照らすと、「本当にこのインデックスを買うという投資戦略が一番望ましいのか?」という疑問も出てきます。
インデックス投資で"じぶん年金"を作る際の出口戦略
インデックス投資というのは、売却益を狙った投資です。そのため、どこかのタイミングで売却が必要になります。
恐らく多くの投資家の方が積立投資を行っていくと思いますが、それと同様に必要生活費の分だけ運用資産を取り崩していくことで、じぶん年金を作っていくことになります。
例えば現役時代にコツコツと投資をして、60歳になった時にS&P500に連動するを6,000万円を保有していたとしましょう。
全額売却して取り崩した場合
年金として元本を毎年210万円を取り崩し、厚生年金とあわせてじぶん年金として老後資金にするとします。
60歳で退職することを想定し、外国税額控除による還付は期待できないと過程します。そのため、国内源泉徴収で20%、外国税額控除で10%の計30%が税金で持っていかれるので、6000万円を売却すると約4200万円が手元に残ります。
そこから毎年210万円ずつ取り崩すと、以下のようになります。
6000万円を運用していたにも関わらず、全額売却してから取り崩そうとするとたった20年で"じぶん年金"は底をついてしまいます。
年金が信用できず、人生100年時代と言われるこの先、80歳でじぶん年金が枯渇してしまった時、誰が自分とその家族を支えてくれるのでしょうか?
まずこの時点で、全額売却しての取り崩しはナンセンスだと考えるべき理由が分かります。
必要金額だけ毎年取り崩していく場合
次のパターンは使う分だけ取り崩していくパターンです。
現在は7%程度のS&P500の平均リターンが、果たしていまから数十年後に何%なのかは予測がつきません。
しかし、さすがに数十年後はインド、中国が世界の覇権を取っているはずですので、コンサバに読んで年平均リターンを5%程度で置きましょう。
同じ手取り分210万円に該当する年300万円を5%で運用しながら取り崩して行った時、元本は確かに減っていきますが、4000万円近い元本を100歳以上まで残していくことが出来ます。
もしご自身で試算をする場合、どの程度の利回りを読み込むかは任意ですが、これである程度は信頼に足りうる、
"じぶん年金 100年安心プラン"
が出来そうです。
この売却手法はドルコスト平均法と同じ考え方なので、売却価格の平均化を図ることができます。じぶん年金を取り崩すなら、必要な分だけ売却していくのが良策です。
高配当株という選択肢
高配当株投資は高いキャッシュフローを生む投資戦略
・長期にわたって安定的に配当を出し続ける世界の優良株式に投資する
・安定配当、累進配当、連続増配銘柄を選ぶ
・高い配当を再投資して資金を膨らましていく
・配当として自動利益確定して、キャッシュフローを生んでいく
高配当株に限らずですが、高配当の債券、REITなどを活用した投資は運用資産の売却という行為を前提とせずに、一生涯にわたって配当を受け取り続けることを目的とした投資戦略です。
▼VOOとHDV高配当株式ETFの10年推移
以下はS&P500連動のVOOとHDVの配当込みトータルリターンの推移ですが、HDVもここ10年で2.5倍に増えています。
S&P500指数のリターンが3倍ですのでパフォーマンスはやや劣りますが、その分ボラタリティも低く安定した運用が可能です。
HDVは配当利回りで3%強ですが、世の中には配当利回り5%、6%を超える個別銘柄やETFも沢山あります。
実際に日比谷タクミが保有している銘柄でも、以下の銘柄は配当利回りが5%を軽く超えています。
高配当株で"じぶん年金"を作る際の出口戦略
高配当株でじぶん年金を作る場合、戦略という戦略はありません。
なぜなら配当自体が、自動利益確定装置であり、資産を一生涯保有し続けるだけだからです。
高配当銘柄で配当利回り5%のポートフォリオを組んだ際のじぶん年金がどうなるかもシミュレーションしてみましょう。
※もちろん株価下落の可能性や減配などのリスクもありますが、逆に株価上昇や増配の可能性もある訳シミュレーションには読み込んでいません。
1つ言えるのは高配当株への投資の良い所は、基本的に元本を減らさずに配当5%がずっと払い出されていくところです。
これも非常に有効な、
"じぶん年金 100年安心プラン"
と言えます。
まとめ
日比谷タクミは大部分を高配当株、高配当株ETF、高配当債券、REITなどに置いておいます。
これは単純に、自身の投資目的を達成するためにキャッシュフローを重視した投資をしたいからです。
「じぶん年金を作る」という目的に照らした時には、インデックス投資も高配当株を使う戦略もどちらも有効だと思います。
大切なのは、
・早く投資を始めて複利効果を得ること
・出口戦略のイメージを立てておくこと
の2つです。
今回の記事がみなさんのじぶん年金プラン作成の参考になれば幸いです。
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