投資家視点から「人生にかかる4大コスト」を捨てて、本当に節約になるのかどうか検討してみた
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こんにちは、日比谷タクミです。
「捨てる」
「整理」
「ミニマリスト」
「断捨離」
「シェアリングエコノミー」
といったコトバは、物が溢れる現代においてモノを保有せずにシンプルな生活を望む若者を中心に力強く浸透してきています。
- 人生の4大コストを捨てろ!
- ①家族を捨てる!は本当に節約になるのか?
- ②家を捨てる!は!は本当に節約になるのか?
- ③自動車を捨てる!は本当に節約になるのか?
- ④結婚を捨てる!は本当に節約になるのか?
- まとめ
人生の4大コストを捨てろ!
既にWEBサイト上の殆どの場所からはコンテンツは削除されていますが、
「人生の4大コストを捨てろ!」
というホリエモンの主張が炎上したことがありました。
・家族を捨てる→6500万円節約
・家を捨てろ→6000万円節約
・自動車を捨てろ→4200万円節約
・結婚を捨てろ→550万円節約→ 合計でトータル1億7250万円の節約
資産形成においてはコスト削減は大原則です。「持たない経営」は大きな経済的メリットを生み出します。
ホリエモンが述べた人生の4大コストは半分冗談のように受け止められていた部分もあると思いますが、捨てて節約することが本当に可能なのか、実際に検討してみました。
①家族を捨てる!は本当に節約になるのか?
つまり、結婚しないということです。
まず、個人的な意見ですが、
まずその時点で現実的ではないです。
日比谷タクミは寂しがり屋なので、パートナーである女性と一緒にいないとダメなタイプなのです。1人では基本的に生きることができません。
独身でずっと居るというのも、どんなに仕事が充実していても無理だと思います。あと、出来ることなら子供も欲しいので、家族を捨てるという選択肢は取れません。
違和感があるのが、家族を捨てると6500万円が節約になるという説明。
実際に2人世帯と、1人世帯のコスト差は大きくありません。
↓の比較は、2人世帯バージョンは日比谷タクミの世帯の先月の実際の費用で、1人世帯のバージョンは「もし自分が独身だったら」のパターンです。
食費や水道光熱費は1人世帯の方が確かに下がりますが、1人になると交際費などは増えるので、殆ど生活コストは変わらないと思います。
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加えて、
・奥様がパートで年103万以内のパートで働く
・奥様がフルタイムで月給20万円の社員として働く
この2つのパターンだけを切り取っても、1人世帯から2人世帯になった時の生活費の上昇分は、
配偶者が働く場合、家族が増えた分だけのコストを吸収してしまい、プラスになるのではと思います。
また、将来子育てに2,000-3,000万はかかっても、子供1人であれば6,500万まではかかりません。
結論
むしろ独身でいることで損している・・・ようなケースもあります。
実際にはお子さんをお持ちかどうかで大きく変わると思いますが、家計管理や投資に協力的なパートナーを見つけることが出来れば、収支は改善されるのではないでしょうか。
②家を捨てる!は!は本当に節約になるのか?
日比谷タクミは賃貸派です。
理由は過去の人気記事の1つであるこちらでも書いてますが、住宅購入に伴う初期費用、ローン金利、固定資産税、修繕維持費を払うくらいなら、そのお金を投資に回した方が圧倒的に効率が良いからです。
投資をすることを前提とすれば、賃貸と持ち家で、将来的に6500万円を超える差が生まれる可能性が高いです。
しかし、賃貸と持ち家の生涯コスト部分にのみ焦点を当てると、その差はあまりありません。
家を捨てて6500万円を節約するには、長期間実家に住む以外に選択肢はありません。それを多くの方が望むとも思いませんし、実際にホリエモンもやってません。
最近は自宅を持たない「アドレスホッパー」という生き方にメディアの注目が当たっています。
アドレスホッパーとは・・・
特定の住宅を持たず、Airbnbなどを使って寝床を確保して生活拠点を渡り歩くような生活スタイルです。 日本で暮らす限りは住民税の支払い義務はありますが、賃貸の更新料や光熱費などの固定費は削減できる余地があり、必然的に持ち歩くものも少なくする必要があります。
しかし、この場合も結局、住居と同じくらいのコストが宿泊場所へ支払う費用はかかります。
結論
生活する上で寝床にお金は必ずかかるので、家を捨てろは暴論です。
大きく家にかかるコストの節約をするには、実家でずっと暮らすか、不便な住居に移るしか選択肢はなくなります。
③自動車を捨てる!は本当に節約になるのか?
自動車は地方部にお住まいの方で、生活の足として自動車が必須のケースもあると思いますが、それ以外は保有する必要性がない、というのが日比谷タクミの考え方です。そういう意味ではホリエモンの考え方とはリンクしてます。
電車、バスなどの網羅性、また品質など日本の公共交通機関は世界一整備されている言えます。こんな便利な国なので、特に都市部においては維持費をかけて自動車を保有する必要性は無いのではないでしょうか。
以下のシミュレーションは、
・200万円の新車を30歳で購入。以後少しずつグレードを上げて買い替え
・5年ごとに新車に乗り換え(下取り率30%)
・都内駐車場(月3万円)
・車検は普通車料金(2年に1回10万円)
・ガソリン代月1万円
という条件でざっくり(あくまでざっくり)試算したものです。
自動車の保有と、非保有で費用においては全く異なります。結論
一方で、自動車を継続的に保有して、新車に買い替えていくとざっくり3000万円くらいはかかります。
とはいえ、実際には5年に1回買い替える方は少ないと思いますし、その他のコストもそこまでかからないと思うので、自動車を捨てても4200万円もの節約にはならなそうです。
④結婚を捨てる!は本当に節約になるのか?
ここで言う550万円は、結婚式の費用を含む結婚関連費用だと思いますが、仮に都内の結婚式場でごく一般的な予算で結婚式を行っても550万はかかりません。
披露宴を行った場合には、参列者や親族からご祝儀を頂いたりすることもあるので、むしろ実際に発生する費用としては100万もかからないケースもあります。
一生に一回のイベント(場合によっては2回以上かもしれませんが)にかける予算としては別に高くありませんし、結婚する2人とっても重要であり、両親にお礼を伝える場としても大切なイベントだと思います。
結論
結婚式は人生においてはそんなに大きな金額ではないし、かけた方が良いコスト。
まとめ
人生にかかる4大コストを捨てる、というのは
・一部は暴論
・一部は的外れ
・一部は的を射ている
といった整理になりました。
日比谷タクミは「持たざる経営派」なので、家も自動車などの「負債」に該当するものを持つ予定はありませんが、家族や思い出に残るようなライフイベントなどは人生においてとても大切な無形の資産だと思います。
価値観は人それぞれですが、自分なりの基準を持って資産形成に臨めると良いですね。
以上、今回も最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m
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