9月前半の追加投資・売却・リバランスと、ポートフォリオについて
スポンサーリンク
こんにちは、日比谷タクミです。
米中貿易摩擦の悪化で8月は強烈な下落に見舞われた米国、新興国の株式市場でした。気候的にも今年は猛暑という猛暑もなく、穏やかに夏場も過ぎ去った印象です。
9月に入りましたが、市場は落ち着きを取り戻し、株価は上昇トレンドに入っています。
しかし、9月に入ってからも自身の考え方は一貫して、
・配当重視
・ディフェンシブ
です。現状、さらなる景気拡大は考えづらく、NYダウやS&P500がさらに1割、2割と上げていく展開は見通しずらいと思います。
大規模なリセッションがあるのか、クラッシュがあるのか、は予想が付きませんが、少なくとも債券や高配当株が物色される市場環境がしばらく続くと思います。
その中でリターンを追求するための非コア・アセット群については少し整理を始めています。
※コアアセット、非コアアセットの考え方はこちら
今回は9月前半の動きを総括してご報告します。
9月前半の市場の動き
米国株式市場は8月前半に急激な下落を演じました。S&P500指数は3,030ポイントから2,850ポイントまで下落をしました。
その後、低迷を続けていましたが9月頭に急激なリバウンドを見せています。中国が米国産農産物を追加関税対象から除外するなど、少し柔和な対応を見せ始めています。
※過去6か月S&P500推移
トランプがブチ切れた4連ツイートもありましたが、そこを底として米ドルも上昇基調にあり、108円まで戻ってきました。
トランプちゃん、中国への怒りの4連ツイート。。。
— 日比谷タクミ ◇インカム重視の兼業投資家◇ (@Hibiyatakumi) August 23, 2019
"We don't need China" ... pic.twitter.com/OnygRTJ4xE
※過去6か月ドル円推移
永遠に続くかと思われた米国債券利回りの低下も底を打ち、反転しています。景気後退への警戒感が薄れ、やや楽観ムードが漂っています。
※過去6か月米国10年債券利回り
米国の経済指標は個人消費は堅調、ISM非製造業指数なども良い結果が出ており、リセッションシグナルが弱まっているという見方をされている識者の方もいらっしゃいます。
しかし、日比谷タクミは、
・そもそも配当金再投資の投資戦略
・リターンよりもリスクコントロールが重要
という認識なので、PFのディフェンシブ化を引き続き進めています。
8月の投資活動の振り返り
こちらの記事で詳細に記載していますが、8月に売買をした銘柄は以下です。
<買付>
RDS.B ロイヤル・ダッチ・シェルB 73株
SPYD スパイダー高配当株式ETF 125株
BTI ブリティッシュアメリカンタバコ 115株
IBM 24株
XOM エクソン・モービル 50株
ABBV アッヴィ 45株
MO アルトリア・グループ 45株
D ドミニオン・エナジー 70株(新規)
WBK ウエストパック銀行 400株(新規)
JT 日本たばこ産業 100株
<売却>
BND バンガード米国債券市場ETF 70株
スターアジア不動産投資法人 1株
スターツプロシード投資法人 1株
ご欄の通り含み益が出ていたREIT、債券ETFを一部利確して資金を作り、手元のキャッシュポジションと合わせて大きく個別株に投じました。
特に105~106円前後でドル転をして、高配当株の分散を進めています。恐らく単月での購入額は過去最大で、40,000ドル程度の投資をしました。
結果的に9月に市場は反転したので、今のところ8月に買い向かった行動はポジティブに動いていると考えています。
9月前半の投資活動
9月前半も流れは全く一緒で、キャピタルゲインを志向して非コア・アセットとして保有していたインデックスを売却し、高配当株にシフトしました。
ヘルスケア等のセクターはきちんと分散すれば、インデックスファンド以上にボラタリティが少なく、配当払い出しを伴った安定運用が可能だったりもします。
VOOは2018年末の大暴落時に拾ったので、大きく含み益が出ていました。
しかし、VTはヨーロッパや中国等の不調により、正直あまり利益が出ていませんでしたが、このタイミングで売却しました。
<買付>
PPL ピーピーエル コーポレーション 200株
CAH カーディナルヘルス 115株
JNJ ジョンソン & ジョンソン 40株
ABBV アッヴィ 13株
PM フィリップ モリス インターナショナル 50株
<売却>
VT バンガード トータル ワールド ストックETF 150株(全額)
VOO バンガード S&P 500 ETF 33株(全額)
投資銘柄
CAH カーディナルヘルス
新規投資になります。
医療品卸として非常に手堅いポジションに付ける配当貴族銘柄です。購入時点の配当利回りは4.3%でここ数年株価は下落していますが、配当成長率も高いので魅力的でした。
ディフェンシブと言われるヘルスケアセクターの銘柄分散をしたかったのですが、よりコンシューマ向けのJNJも買い増し、医薬品の開発事業として特許切れのリスクと向き合うABBV、それに加えて卸という中間流通分野の企業に投資をするのは良い分散になるのでは、と思えました。
CAHについては、タイミングを見てもっと買い増しをしたいと思います。
PPL ピーピーエルコーポレーション
公益セクターの1角として、高配当銘柄であるPPLを新規で購入しました。
公益セクターもディフェンシブセクターとして有名で、景況感が怪しい現在は積極的に集めていって良いかと思っております。
配当利回りは5.5%超えで、営業キャッシュフローマージンも他の公益セクターに比べては高い水準にあります。
、D ドミニオン・エナジーと、PPL ピーピーエルコーポレーションが現在の公益セクターの保有なので、もう少し広げたい所です。
候補としては、
・配当成長率の高いDUK デュークエナジー
・配当利回りの高いNGG
となりますが、DUKは少し株価水準が高く、NGGは業績懸念によるものなので少しタイミングを見て投資をしたいと思います。
現在のポートフォリオ
アセットバランス
海外ETF
海外個別株
まとめ
日比谷タクミは米ドル建ての運用が中心のため、大部分が海外株式、債券、REITとなっており、現在は米ドル建て資産が85%となります。日本円ベースの資産は、JTがほとんどの日本株、REITやインフラファンドなどのみです。
ただ、為替レートについてはあまり気にしていません。引き続き円高局面では積極的にドル転し、円安フェーズでは日本の高配当株やJ-REITを拾う、といった感じのイメージを考えています。
海外資産に投資していると、為替レートの変動を含み損益に考慮すべきか迷うと思いますが、私はリターン状況はドルと円の両方で分けて考えてます。
— 日比谷タクミ ◇インカム重視の兼業投資家◇ (@Hibiyatakumi) September 14, 2019
なぜならそもそも長期投資で今の為替差損を考慮してもあまり意味がないのと、将来も差損が出てれば円転せずにドルで使えば良いのでは?と思ってます(^^)
また、ドル資産のうち1年前は以前は殆どがETFで埋め尽くされていたMYポートフォリオは、
ETF資産比率:64%
個別株比率:36%
と、個別株を着実に増やしてきたことでバランスが大きく変わってきています。
今後も高配当な個別株を中心に、配当利回りを重視して資産を買い増していきたいと思います。