10年以上務めた優良企業を退職する5つの理由
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こんにちは、日比谷タクミです。
さて、今日はご報告なのですが、わたくし、日比谷タクミは今の勤め先を
退職
することにしました。もう会社には退職の意思を伝えています。
新たな旅立ちとなります。
最近、ブログの更新頻度を週1回程度に意図的に落としていたのですが、
実は、
・勢力的に転職活動をしていた
・今後の更新ペースを見極めていた(次の仕事ではもっと忙しくなるはずなので)
という感じです。
実は次の仕事先についてはもう決まっているのですが、こちらについてはまた今後の記事でご報告をしたいと思います。
今回は10年以上務めた会社を辞めることに至ったその理由について、5つのポイントをお伝えしたいと思います。
感謝
まず、現職の企業への感謝をお伝えしたいと思います。30後半になるまで10数年にわたってお世話になった企業でした。
学びの20代
特に20代は学びの連続でした。優秀な上司、先輩方が多く、刺激的な20代を過ごさせていただきました。
「強い焦りを与えてくれた優秀な同僚」
「年齢差以上の信じられない能力差を見せつけてプレッシャーを与えてくれた先輩」
「激詰めによって、いまの自分の限界はどこなのかを教えてくれた上司」
厳しく育てようと接してくれた方々には当時は理不尽さも感じました。今でいうと、完全なパワハラも多発しており、体調に異変を感じるレベルのストレスを抱えた時期もありました。
しかし、そういった厳しい現実を突きつけられたことで、20代だった時に自分自身が奮起出来たのも事実ですので、今は感謝の気持ちしかないです。
飛躍の30代
30代はさらに大きなチャレンジとなりましたが、客観的に見れば飛躍の30代となりました。30代の大半はほぼ海外事業に携わる形になったからです。
先進国にも行きましたが、中華圏やアジア知識をメインとして海外子会社の事業立ち上げ、そして事業経営をさせて頂く経験を頂けたことで多くのことを学びました。
営業、マーケティング、流通、製造、組織人事などを俯瞰しながら、事業を一から立ち上げて成長させる仕事ができたのが自分にとって大きかったと思います。20代で学んだ経営に関する知識を、実践の場で活かす経験になりました。
自分の判断によって会社が伸びるかどうか決まる、従業員の将来が決まる、という責任とプレッシャーを受けて働く経験もさせて頂くことができました。
なぜこのタイミングで退職なのか?
今の会社は、世間一般的には優良と言われる企業です。
管理職として働き、サラリーレンジもそこそこ高く、グローバルな事業基盤があり、歴史もあって、長く働いていく分には申し分ない会社と言えます。
今の組織では素直で成長意欲のあるメンバーたちが多く、信頼関係も構築してきました。そんな中で、上司である私が急に抜けることに対して、特に部下であるメンバーの方々には罪悪感も感じています。
そんな中でも、敢えてこのタイミングで退職するに至った理由は大きく5つあります。
①チャレンジするには最後のチャンス
まず1番目の理由は、30代後半になってきて自分自身のキャリアに対する焦りが強くなり、今が外に出てチャレンジするには最後のタイミングだと感じるようになってきたことです。
人材不足によってミドル層の転職のチャンスは広がっており、その転職限界年齢は40過ぎまで広がっていると認識しています。
とはいえ、40を過ぎてから全く異なる業界や仕事に移るのは、キャリアがあるとはいえ仕事のモチベーションや体力的な面から、遅すぎると感じました。
確かに今の会社に粘って在籍していれば、そんなに時間がかからないうちにポジションを上げていくことも出来たかも知れません。年収も役職もさらに上がり、それはそれで魅力的かも知れません。
しかし、そのオプションを取ることは、キャリアにおけるチャレンジのタイミングを逃す、機会を失うことになります。
「今チャレンジすれば将来の選択肢は広がり、今残ると判断すればチャレンジをする機会を失う」
と、考えたことが退職理由の一つ目の理由であり、最も大きな理由です。
②転職は景気がいいときに行うのが鉄則
投資において株価が景気動向に影響を受けるのと一緒で、景気は雇用環境に大きな影響を与えます。
景気動向指数からCI 先行指数を見ると、2018年に入ってから明らかに日本の景気には陰りがみられます。
その先行指数の1つである新規求人数は、2019年に入って前年同月比を下回る月が増加しています。
マネジメント層の転職においては、求人数は常に一定数はありますが、景気が悪化したタイミングでの転職で特に問題となるが
・他候補者とのバッティングが増え、選考通過難易度が上がること
・オファー金額が渋られやすく、希望条件が通りにくくなること
などです。
「転職は景気が良い時に行うのが鉄則」
です。
就職氷河期になかなか良い企業に入れないのと一緒で、景気を見極めて転職するのもとても大切なことだと思っています。
景気減速懸念が強まっている中ではありますが、まだ求人環境は活発なため、今ならまだ大丈夫と判断しました。
③会社に依存しないキャリアを作りたい
もう仮に今の会社で出世をしても、
「会社に依存しないキャリアを築きたい」
という想いを実現しずらいことが見えてきました。
今の会社でのキャリアは決して悪くないですが、大きな組織で働く限り、自分の成果と、会社の成果を切り分けて、評価するのが難しいと思うようになりました。
また、日本に帰任してからも仕事では成果を上げていたと認識していましたが、会社から評価を受けて、それが自分自身のキャリアに結び付くまでの時間の長さもネックでした。
以前からもっと、
自分自身の成果がダイレクトに会社の業績や評価に直結する環境
を通して、インディペンデントに自分のキャリアを構築していきたいと考えていたので、今がそれを実現させにいくタイミングかと考えました。
④ハイリスクな選択が可能になった
本サイトでは主にサラリーマンの資産形成をメインテーマにしており、投資方針や資産形成について発信しておりますが、日比谷タクミは幸運にも資産運用環境にも恵まれ、30代で準富裕層と言われるカテゴリーに属してます。
現状のペースで投資資金の追加を続けていけば、向こう数年で完全な経済的自由の達成も見えています。
つまり、チャレンジしても全く問題ない状況にある訳です。
だったら雇用リスクを気にせず、純粋にキャリアアップにフォーカスしようと思いました。
※ここでいうキャリアアップというのは、仕事の裁量の広さ、ポジション、報酬などを指します。
自らの経済的基盤が出来てきたことで、いわゆる
「ハイリスクなキャリアにもチャレンジできる状況」
にもなったので、優良企業も辞める決断ができたと思います。
⑤行き詰まりも感じた微妙な本音
と、①~④のように前向きに整理された理由もありますが、実際は
微妙な本音もあります。
「ハッキリいって今の仕事に張り合いがない」
「優秀でない上司が、自分の上で仕事をしているのに疑問を感じる」
「これだけパフォーマンス出しても、これしか評価されないのはやってられない」
現職では裁量もあり、日々楽しく仕事はやっていますが、多かれ少なかれ、そんな部分でのフラストレーションもあります。
キレイで前向きな理由だけで、長年勤めた企業から外に出るという大きな決断はできないですよね。
まとめ
前述の通り、色々な想いは抱えながらも、今がチャレンジの機会だと判断して、
「キャリアを前に進めるため」
に退職を選択しました。
良い選択かどうかは将来振り返ってみないと分かりませんが、これが良い選択だったと思えるように、今後より一層の努力をしていきたいと思います。
資産形成においても本業からのインカムが一番重要です。
また、人生を楽しむためにも、仕事での自己実現を通して世の中に貢献していくためにも、仕事はとても大切だと考えています。
そんな想いから、また1歩踏み出していきます。