9月末時点ポートフォリオ/現状認識/今後の運用方針
スポンサーリンク
こんにちは、日比谷タクミです。
9月は最終営業日を残すのみとなりますが、一足早く現在の運用状況と今後の投資方針について書いていきたいと思います。
現状認識と投資スタンス
現状認識
私の中での景気判断は非常に微妙でして、ニュートラルに考えてます。
・米国経済はまだ堅調な展開は続きそう
・欧州はリセッションサインが出ている
・米中貿易摩擦は長期化が懸念される
直近で大きなクラッシュがある雰囲気はなさそうですが、強くキャピタルを狙って踏み込んでいけるほど、楽観的に市場を見れる状況ではないかと思います。
参考までに市場のリスク認識を図るのによく使っている債券価格。
私も保有していますが、BND バンガード・米国トータル債券市場ETFのチャートを見てみると、ここ10年の最高値を付けた後に直近は少し下落しています。
※BND バンガード・米国トータル債券市場ETF
債券価格は金利と連動性が高いので、今後2つのシナリオを想定しています。
①債券価格が高値圏で推移しながらS&P500が最高値付近まで推移
→いわゆる逆イールド後の上昇のピークをつけにいくのではないか。つまり、先に待っているのはリセッション入り
②債券価格が下落してS&P500が最高値更新
→利下げ期待の後退=堅調な経済によるネガティブな市場反応を吸収して、S&P500が最高値を再度更新していく
日比谷タクミは、歴史が生み出した事実に一定の法則性がある場合、それは今後も高い確率で発生すると考えています。
つまり、逆イールド後にはリセッションがほぼ確実に起こっているという過去の例を踏襲すると、株価はもう1度2度天井をつけるかも知れませんが、停滞から下落局面に入ると考えるべきで、コンサバティブに考えています。
つまり、①のシナリオを有力と見てます。
しかし、一方で今までと今回とは異なる、つまり②の方向になる予想もあります。
逆イールド後のリセッションをどう考えるかは、正直いって人次第です。
日比谷タクミにもこの先どうなるかはわかりません。
投資スタンス
自分の投資資金を動かしている以上、何らかの明確な投資スタンスを取らなければいけません。
日比谷タクミは配当金、分配金をメインとした投資戦略を取っているので、そもそも株価の値上がりは期待して投資をしていません。
むしろ株価が下がっても配当目的の投資にとってはポジティブなのですが、ポートフォリオのボラタリティが高い運用は好ましくないので、基本的に値動きを抑えるディフェンシブなスタンスを貫いています。
既にディフェンシブ対応として、約半年前から以下のようなアクションを取ってきています。
・継続的に投資資金を投入
・株式は高配当株式にシフト
・アセット分散バランスを大きく変えない
個別銘柄においても分散を進めています。
インカム投資家なのでキャッシュを遊ばしておきたくなく、継続的に資金は投入します。
下落時に長期に塩漬けになるインデックスは保有を減らし、株価下落局面が長期のリターンアクセルになる高配当アセットのみを追加購入しています。
実際にVT, VOOなどは既に全て売却しました。
運用資産状況
過去1年資産推移
※キャッシュポジション、生活防衛資金など除く運用資産のみ
改めて見てみると、ドル資産は2018年10月から2019年9月で120,000ドル以上増えています。
ドル建て資産のソースは以下です。
①継続的な家計収支からの入金・買付
②キャッシュポジションの追加投入
③配当、分配金
④売却リバランスでの売却益
などにより、堅実に積み上がってきています。
②については、200万強を8月頭の下落局面でキャッシュポジションから運用資金に投じました。
一方で日本円資産はJ-REITの売却、インデックス投信の売却なども行ったため、ポジションをほぼ増やしていません。
※家計からの投資資金推移
※8月の配当・分配金の報告です。
通貨別保有シェア
上記のようにドル建ての資産購入を続けたため、運用資産の通貨別のシェアは85%がドル建てになっています。
「こんなにドルばかり持ってて大丈夫?」
と思われるかも知れませんが、全く心配していません。
①そもそも余剰資金であり、急いで円転する必要がない
②為替レートはずっとボックス圏であり、ドル高タイミングは一定間隔で訪れる
③海外に移住する将来も前提に考えており、もし長期で円高が進む場合においては、ドルをドルのまま海外で使えば良い
といった理由が背景です。
※過去に為替リスクについての記事も書いています。
アセットバランス(為替調整済)
特に今年に入ってから高配当の個別株を増やしています。
前述の通り、景気が怪しいのでポートフォリオの配当利回りを高めることを目的としています。
しかし、債券保有比率は大きく下げていません。これは債券の値上がりによる部分もあります。
保有銘柄(ドル建て資産)
米国株、カナダ株、英国株を含めて個別株保有を増やしており、個別株の保有銘柄数は16に増えました。
一方で、株式インデックスを整理したので、ETFは合計10銘柄の保有になりました。
保有銘柄(円建て資産)
日本株
日本ETF
J-REIT, インフラファンド
投信
10~12月の追加投資予定
日本株・J-REITに対する考え方
向こう数カ月の投資余力は給与、賞与などでだいたい200万円程度を見込んでいます。
日本株は根本的に経済の成長余力が低いので、優良銘柄でも積極的な買付には少し慎重です。リスクも高いので、本来は5%以上の配当利回りは求めたい所です。
9月前半までは日本の高配当株で高い配当利回り水準になっていた銘柄が複数ありました。しかし、その後のリバウンドで少し魅力度が薄れました。
三菱商事
丸紅
三菱ケミカルホールディングス
三菱瓦斯化学
KDDI
NTTドコモ
こういった銘柄の購入は引き続き考えています。株価が下がってくるタイミングを待ちたいと思います。
またJ-REITについてはまだ高値圏なので、積極的に買い付けにいけません。むしろ残りの保有銘柄も利確タイミングを見ています。
投資のメインは引き続き米国株
今後も引き続き、高配当株と高配当株式ETFを買い付けていきたいと思います。
・債券価格が未だに高く追加購入しづらい
・ポートフォリオのETF比率が65%以上と高く、PF全体の利回りが少し抑えめ
・個別株にまだ魅力的な利回りの銘柄が多い
などが理由です。
しかし、8月前半の大幅な下落から9月に入ってからリバウンド後の高値圏にあるので、銘柄を選ばないといけないと考えています。
配当利回りを基準に考えると、一番魅力度が高いのは、
MO アルトリア・グループ
BTI ブリティッシュ・アメリカン・タバコ
HSBC HSBCホールディングス
WBK ウエストパック・バンキング
これらのタバコ、銀行といった銘柄です。
しかし、逆風吹き荒れる中でタバコ株の保有比率をさらに高めるのも少し気がかりです。
また、利下げ局面で弱い銀行株を積極的に買いにいくのも少し不安です。
新規個別銘柄に物色対象を広げていく、SPYDを追加で積み上げていく、また新興国の高配当株式ETFであるDEMなどの新規購入も考えています。
※DEM ウィズダムツリー 新興国株 高配当ファンド
まとめ
日比谷タクミの基本スタンスは、無理のない倹約によって投資資金を高速で積み上げ、高配当アセットの積み上げを行っていくことです。
高い水準の配当が出るPFは、上昇局面でのリターンこそ限られますが、株価の中立局面、下落局面では安心して保有できます。
また急激な下落局面が来たらVOOなどのS&P500インデックスなどに資金を振り向けてもいいかなと思っていますが、しばらくはニュートラルなスタンスで様子見ですね。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。