配当・分配金からのキャッシュフローが人生を支える3つの理由
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こんにちは、配当再投資と長期分散で資産形成を目指す日比谷タクミです。
日比谷タクミは投資において資産の最大化ではなく、キャッシュフローを重視しています。もう少し具体的に言うと、
・定期的に入ってくる
・手堅く安心した
・確定収入
が欲しい、というある意味ストレートな目的のために配当重視の投資方針をしています。
今回は、
「配当・分配金からのキャッシュフローが人生を支える3つの理由」
について解説していきます。
1、利回り5%の手堅い長期資産形成が可能
長期投資が鉄則
「株式投資では9割の人が負けて退場する」とよく言われますが、それはタイミングを見て安い時を狙って買いを入れ、高い時を狙って売りを入れる、という短期投資、タイミング投資をしているからです。
その世界では機関投資家やヘッジファンドなどの金融市場のプロがいて、素人がちょっとしたテクニックで勝てるような世界ではありません。
素人であるサラリーマン投資家が金融商品の市場で資産形成をしようと思ったら、現実的な選択肢は、
・高配当銘柄、ファンド
・インデックス
への投資による長期投資になります。
※年平均リターンとばらつき(1950年~2009年)
※ウォール街のランダム・ウォーカーから引用、編集
1950年から2009年までの米国の主要株式指数S&P500のインデックスの年平均リターンのちらばりを見ると、投資期間が15年を超えると、元本割れのリスクがほぼ無くなります。長期投資のメリットは投資をゼロサムゲームから、プラスサムゲームにすること、つまり損失リスクを大きく低減できることです。
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高配当アセットで目指せる5%の堅実な利回り
配当・分配金を獲得するにあたって現実的に目指せるリターンは5%(税後4%)程度と置くべきでしょう。
それは、6%以上の配当利回りを出す銘柄数は限られ、かつ連続的に配当を維持、増加させている実績のある企業も限られるからです。
以下は日比谷タクミが投資している投資アセットの平均配当利回りですが、代替平均すると5%強に収斂すると考えられます。
(※日比谷タクミは、かなり配当利回り高めの銘柄群に優先して投資している点はご認識ください)
もちろん増配銘柄を選択すれば利回りは高まりますが、減配する可能性も考慮すると5%(税後4%)程度が妥当でしょう。
継続的な配当再投資を続けた際のシミュレーション
投資可能資産0、毎年100万円投資
もしあなたの投資資産が現在0円の状態で、毎年100万円を投資資金として積み立てるとします。配当利回り5%(税後4%)で運用して、配当の再投資を繰り返す場合、30年後には継続的に積み立てた3,000万円が、5,608万円(187%)に膨らんでいる計算になります。
しかし、この時に注目すべきは資産額ではなく、キャッシュフロー(CF)です。30年後には毎年224万円の配当によるキャッシュフローが出ていることになります。
投資可能資産500万円、毎年100万円投資
もし、あなたに500万円程度の金融資産(≒貯金)があって、それを投資にまわせる場合は、よい効率の良い運用が可能になります。
シミュレーションでは、30年で積み立てた500万+3,000万円が、6856万円(196%)に膨らんでいる計算になります。
複利利回りは、
・資金が大きければ大きいほど
・期間が長くなればなるほど
膨らんでいくためです。
配当として払い出されるキャッシュフロー(CF)は30年後には毎年274万円となります。十分に年金の足しにもなり、老後の豊かな生活を支えることが出来る金額になります。
ただし、投資である限り投資資金が含み損を抱えたり、元本を割れていく可能性はあります。しかし、配当を目的とした投資というのは、売却を前提とするものではなく、
「一生持ち続けて、一生配当を貰い続けるためのもの」
だという点は理解しておきましょう。
2、キャッシュフローから人生のオプションを増やす
今の生活を豊かにする
「コップからこぼれる水だけをすする」
というのは、資産運用の世界では有名な言葉です。
保有している資産から生まれている配当キャッシュフローが十分にあれば、仮に再投資を辞めても毎年発生する配当金を生活費や消費に充てることができます。
仮に100万円の配当金があるなら、資産形成のスピードは遅くなりますが、
・50万円は再投資に回す
・50万円は海外旅行に使う
といった選択をしても良い訳です。
将来への備えをする
生活コストの上昇、転居、子供の教育費、その他突発的な資金需要など、今後増えていくコストニーズに対して、配当という武器を持って備えることができます。
本業での収入に加えて配当があれば、余裕を持った支出計画の設計が可能です。本業と配当金で将来の追加出費を賄えることで、自身だけでなく、家族が得られる人生の選択肢も広がります。
キャリアの選択肢を広げる
配当金で生活費を最低限賄える状態(経済的自由)まで達すると、早期のリタイアや、自らの起業したり、フリーランスとして働くといったチャレンジへのハードルが下がります。
配当キャッシュフローによって生活費が賄えている状態であれば、自分の自由なチャレンジが可能になりますし、何より失敗しても自分や家族が露頭に迷うことが無くなります。
サラリーマンとは異なる人生の選択肢を持つチャンスが広がる
というのは非常に大きなメリットだと思います。
3、景気循環サイクルへの耐性
配当は下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセル
投資をする以上、常に自分の資産を市場リスク、個別銘柄リスクに晒すことになります。そして景気が悪化するときそのリスクは顕在化し、保有資産の評価額は下落します。
しかし、
配当再投資はそんな時こそ大チャンス
になります。価格下落時は、普段より沢山の株数・口数を購入することが出来るからです。そして価格下落時に配当金を再投資して増やした株数は、再度市場が回復した時により大きなリターンを生みます。
▼この記事で配当を再投資するとどうなるを詳細に分析しています。配当目的の投資を検討されている方は是非一度ご覧ください。
雇用リスクへの耐性
景気が悪化すると、保有資産の暴落以前に雇用リスクが高まります。
企業の業績悪化によって、賞与カット、給与カット、または早期退職などは今後はどんな企業にも起こり得る時代になりました。特に年齢が高い人は注意が必要です。
本業の収入が不安定になる、まさにそんな時に、あなたの資産から拠出される配当キャッシュフローはあなたの生活を支える可能性が高いです。
▼リーマンショックの時に発生した雇用リスクについて解説しています。
まとめ
整理してきたように、配当・分配金を目的とした投資の良い所は、
・堅実なリターンが期待できること
・(好む好まないにかかわらず)確定利益が得られること
・キャッシュフローが生まれること
です。
株価2倍、株価3倍といった成果は得られないかも知れませんが、着実に資産を増やすことができます。
そして、安定的なキャッシュフローを得ることで、人生の選択肢を増やしていくことができる投資手法と言えます。
配当を目的とした投資は、堅実さを好み、安定的なキャッシュフローで自らの、家族の人生を支えたい方には適した手法だと思います。
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