【利回り5.9%】1566 上場インデックスファンド新興国債券を保有している理由
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こんにちは、日比谷タクミです。
今日は新興国債券の話、特に保有している
1566 上場インデックスファンド新興国債券
の話をします。
基本的にETFは米国のものを持つようにしており、VWOB バンガード・米ドル建て新興国政府債券ETFも350株ほど保有しているのですが、新興国債券については国内ETFも保有しています。
新興国債券を保有する意味
「新興国債券はアセットアロケーションには不要である」という論調をよく耳にします。
債券として役割を十分果たしていないといった内容が多いですね。新興国の政情不安によるボラタリティリスク、為替レートの安定性、新興国の高金利通過は為替レートが減価していくことでリターンが劣後する、というものです。
性質としてはハイ・イールド債と近いですが、新興国債券は国自体の信頼が弱いのと、高いインフレ率に負けない金利を設定しているため、必然的に高利回りになるという構造になります。
インカム投資家にとっては、高い利回りは魅力的ですが、高配当株式への集中投資はリスクが極大化するため避けたい所です。そこで債券にも分散投資をすることになりますが、先進国の適格債券、先進国ハイ・イールド債に加えて、新興国債券は分散先として有力な選択肢になります。
一方で、デメリットでもあり、通貨安やデフォルトリスクとのせめぎ合いとなる面もあるので、債券といえど決して低リスクなアセットクラスという訳ではないという点に留意が必要です。
1566 上場インデックスファンド新興国債券の特徴
ティッカー
1566 上場インデックスファンド新興国債券
ベンチマーク
ブルームバーグ・バークレイズ自国通貨建て新興市場国債・10%国キャップ・インデックス
投資国割合
韓国10.04%
マレーシア9.85%
ブラジル9.64%
インドネシア9.58%
メキシコ9.11%
タイ9.02%
ポーランド7.00%
南アフリカ6.16%
ロシア4.36%
コロンビア3.86%
その他21.37%
新興国で怖いのが局所的な通貨安や、デフォルトなどのカントリーリスクです。しかし、「10%国キャップ・インデックス」というインデックスは、単一国への投資割合を10%以内に調整しているので、単一国の問題による致命的な影響は受けにくい構造になっています。
VWOBが中国を16.7%組み入れているのと対照的で、1566は中国をほぼ組み入れていません。
新興国債券の中で分散するという観点では、VWOBと1566と一緒に持つというのは割と良いのかも知れません。
分配金推移
基準価格に対する分配金は安定して高い水準で推移しています。
6%に迫る分配金利回りはETFとしてはトップクラスで、1566は保有しているJNK ハイ・イールド債券や、PFF 優先株式ETFに型を並べる分配金利回りの水準です。
経費率
1566:年率 0.486%
経費率も0.4%台と、JNKやPFFと大きな差はありません。
株価推移
分配金込み基準価格推移
純資産総額が積みあがってきてはいますが、とはいえ200億弱の規模のため規模の小さいファンドです。新興国債券は2018年も厳しい動きで、株価は上場来の安値水準にあり、かなりバリュエーション的には割安な水準となりました。2018年央には底打ち感が出ており、2019年は価格が回復傾向にあります。
その他の気になる点としては、
・インデックスとの乖離が広がってきていること
・VWOBと比べて自国通貨建てであるため若干リスクが高い(その分利回りも高いが)
という点ですね。
NISAで保有
実は日比谷タクミは1566 上場インデックスファンド新興国債券を全株NISA口座で保有しています。そのため、6%近い分配金は毎回非課税で入ってきます。
NISA枠の使い方には人それぞれ意見があると思いますが、日比谷タクミは高配当株式や高配当債券こそNISA枠を使うべきだと思っております。
また新興国債券は2018年の低調なパフォーマンスを受けて割安水準にあると考えており、今後の基準価格の上昇も狙えると思います。
まとめ
日比谷タクミはインデックス投資も行っていますが、メインはインカム投資です。そして、債券への分散はしっかり行っています。
先進国債券がメインではありますが、ポートフォリオの10%を上限として新興国債券も保有しており、現在の保有銘柄はVWOBと、今回紹介した1566になります。
①配当利回りが高い
②高いボラタリティの中でも、先進国債券と連動して債券的な値動きはしている
③米国利上げの一服、強い新興国のファンドメンタルといった足元環境の良化
という3点が保有している理由です。
ポートフォリオの中ではREITなどと同じく非主力扱いですが、限られた割合においては組み入れておき、リターン獲得を狙えるアセットと位置づけています。
新興国債券のリスク部分のみに焦点が当たりがちですが、もし保有をしていない、という方は、一度きちんと投資対象として検討してみてはいかがでしょうか。
※本サイトでは銘柄の推奨はしておりません。
以上、日比谷タクミでした。今回も最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m
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