「30歳で年収1000万円への憧れ」について考える
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こんにちは、日比谷タクミです。
今回の記事では、
サラリーマンが30歳で年収1000万円で到達すること
について考えてみます。
男性の心にも、女性の心にも響く「30歳で年収1000万円」
なぜこの記事を書こうと思ったかというと、先日会ったOB訪問の学生に
「将来、どんな感じを目指しているの?」と聞いたら、
「30歳で年収1000万円目指したいです」と言われたからです。
確かに、成長意欲の強い若者であれば、この数字には憧れを持つかも知れないなと思ったのがきっかけです。
また、女性側も交際相手や結婚相手として、本音では30歳で年収1000万円くらいの人を希望しているという実態もあるのでは無いかと思います。
マスコミも過熱化する婚活市場においてパートナー選びのハードルの高さを説明するときに、この年収1000万円というキーワードをよく用いています。女性にとっても、「30歳で年収1000万円」は、パートナーとしての理想的な条件に映っているのだろうと思います。
どうしてもこの手の記事になると男性目線を強く出てしまうと思うのと、私見が混じってしまいますが、どうぞご了承をお願いできればと思いますm(__)m
日本人男性の給与実態
平均年収の推移
まず30歳で年収1000万円について構造から理解するために、市場全体を見てみましょう。
以下の図は、国税庁の平成29年度 民間給与実態統計調査の報告資料の抜粋で、平均年収の推移です。
※平成29年度 民間給与実態統計調査
平均給与はこの10年、400万円代前半で推移しており、最新では432万円となっています。正規雇用の男性に絞ると547万円、平均年齢は45.9歳となっています。
この数字を30歳男性の正規雇用者に置きなおすと、平均年収は400万強かと推定されます。そう考えると、男性30歳で年収1000万円という方はとんでもなく上位層と言えます。
給与階級×年齢別人数
実態をもう少し詳しく見るために、30歳で年収1000万円以上を稼いでいる方が何人くらいいるのかを見ていきましょう。
平成29年賃金構造基本統計調査によると、
30代前半の男性で年収1000万円を超えているのはたった0.1%のみ
となっています。出現率でいうと1000人に1人ということですね。
※平成29年賃金構造基本統計調査
会社規模別年収属性
加えて、年収1000万円の人はどこに居るのでしょうか?
企業の資本金別で年収1000万円の人の出現率を見てみましょう。
※平成29年度 民間給与実態統計調査
資本金が10億をこえる大企業で年収1000万円を超えている人は、全体の22.2%と、5人に1人以上となっています。比較のため、全体平均でいうと9.4%です。
なので、大企業であればあるほど、出現率が高いということですね。
これらの調査から紐解いていくと、30歳で年収1000万円に到達する人というのは本当にごく一握りで、
極めて出現率が低い
と言えます。
あくまで推測ではありますが、
・金融、商社、コンサル、その他一部の収入水準が高い業種
・その中でも業界の中のトップグループに位置する企業
・社内での出世スピードが速い
といった条件をクリアしてる方々にしか、現実的には到達できない数字です。女性からすると、発見することもほぼ不可能に近い、とも言える出現率でしょう。
30歳で年収1000万円の人の実態
残念ながら日比谷タクミは20代で年収1000万円は達成できませんでしたが、30代に入りすぐに1000万円を超えることができました(その分、仕事は頑張っていました)。
基準からは少し外れてはいるのですが、それに近い経験をしているので、ここからは日比谷タクミの実体験も通してお伝えします。
女性にモテるのか?
結論、モテません。
というよりも、すでに多くの場合は決まったパートナーがいるので、恋愛市場や婚活市場にそもそも入ってきていないか、すでに退場をしています。
30歳で年収1000万円を稼ぐ方はそもそもの属性が良いので、20代前半から特定のパートナーが見つかっている場合が殆どです。金融系や商社マンは社内結婚が多く、その時期も早いと言われますが、実際に日比谷タクミの友人などを見てもそういうケースが多いと思います。
もちろんですが、
仮に30歳独身で、
彼女がいなく、
コミュニケーション能力があり、
清潔感など最低限の部分が整っていれば、
ほぼ確実にモテると思います。
ただ一方で、30歳で年収1000万円に到達するくらいの人は仕事も忙しく、不特定多数の女性と遊び歩いている、という人はあまり多くないという印象です。私が30歳前後だった時、友人を見回してみても独身・高年収の人もチラホラいましたが、結構真面目に仕事に取り組んでいる人が多かったです。
消費・浪費
固定費・変動費ともに高い人が多いです。
いわゆる一流企業の勤務となると、世間からの見られ方を気にしたり、見栄を張ったりするようになります。上司や同僚がゆとりのある生活を送っているのも目にするため、そこへの同調圧力も強くなります。住む場所、車、時計、特注のスーツ、ゴルフクラブなど不必要なお金が結構出て行ってしまいます。
人によっては六本木や麻布を根城にしている人もいると思いますし、洋服にお金をかける人もいますので、年収が1000万円であってもその分支出が膨らみます。
特定のパートナーとの交際にもかなりお金がかかります。年収が高い分、女性からの期待も大きくなるので、クリスマスプレゼントや誕生日になると10万円を超えるブランド品のオネダリが来たりします。また、旅行などもLCCを使ったり、安ホテルに泊まったりというスタンスで行けなくなってきます。
日比谷タクミは、今も昔も固定費がかからない質素・倹約スタイルです。家にそこまで拘りはない、服も買わないというスタンスを貫いてきていますが、20代の頃はお酒にだけはかなりお金を使ってしまっていました。
週3回以上、上司や同僚と仕事終わりに飲みにいき、終電を逃してタクシーで帰るといった愚行を繰り返しており、それだけで月に10万以上は平気で使っていました。
この時は本当にお金が貯まっていませんでした。
それを反省したことで、30代になってからは蓄財に励むようになりました。
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住宅購入
いい所に住んでます。
30歳で年収1000万円のエリートサラリーマンの住居実態ですが、賃貸にお住まいの場合、独身であれば渋谷区、港区、中央区、文京区など山の手線の内側にマンションを借りて通勤時間を短縮している人が多いと思います。この辺りのエリアだと単身でもワンルームで家賃12万くらい、1LDKだと15万円は超えてきます。
一方で、住宅購入の決断が早く、20代のうちから早々とマンションを購入する方も多く見受けられます。既婚であれば豊洲や品川近辺のタワーマンション購入者が多い印象です。実際に日比谷タクミの同僚や先輩も、結婚する同時にマンションを購入している人が多いです。
ご存知の通り、
十分な収支計画がない状態での、住居の購入というのは大きなリスクです。
しかし、マネーリテラシーを持った上で住居についての意思決定を出来ている人が少ないのが現状で、「家賃を払うくらいなら買った方がお得だよね」というくらいの理解で、家を買ってしまっている人が多いのが実態だと思います。
※余談ですが、先日、部下の20代の女性とたまたま住宅の話をしていたのですが、その子が、友達から「早めにマンション買った方がいいよ~」って言われていて悩んでます、と相談されたので「絶対に辞めた方が良い」と伝えておきました。
※これまた余談ですが、友人で都心の超好立地のマンションの最上階を購入した人がいます。物件価格は軽く億を超えます。この友人はDINKの夫婦で、2人で超優良企業に勤めているので、高速で住宅ローンを返済しているそうです。このぐらい出来るなら、早期のマンション購入も有ですね。
▼関連記事 住居を購入したいと思ったら読んでほしいです。
まとめ
今回は、徒然と30歳年収1000万円の方々の実態について触れてきました。
1つ言えるのは、
「収入が高くても、実は純資産はあまり持っていない」
ということの方が多いということです。
どうしても収入が高くなってくると自己効力感が強くなり、将来への不安が薄れて行ってしまいます。そうなると貯金に対する意識が弱まり、消費・浪費が多くなってきてしまいます。日比谷タクミも実際にそういう時期を経験しました。
そして一通りお金を使った後、ふと30歳を過ぎて自分の足元を見つめ直してみると、「全然貯金が出来ていない!」というのことに気づくのです。
収入額の金額の大小にかかわらず、サラリーマンとしての収入がグッと増えてくる前のタイミング、20代の前半くらいから高いマネーリテラシーを持って、自身の生活スタイルやお金に対するスタンスを持てていると理想的です。その後の収入の伸びが追い風になり、投資による早期の資産形成が可能になります。
高い収入への憧れはあると思います。
そして、収入はもちろん大切です。
ですが、そこに拘り過ぎないことも大事です。
なぜなら人生のステージが進むと、
「収入をどう増やすかでなく、資産をどう増やすか」
の方が大切であり、それを可能にするマネーリテラシーの高さの重要性に気付くようになってくるからです。収入を増やすことは、資産を増やすための1つの手段に過ぎません。
以上、日比谷タクミでした。今回も最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m
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