日比谷タクミ 令和を生きるサラリーマンの資産形成

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元海外駐在員が語る、世界で戦える英語力のレベル

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こんにちは、日比谷タクミです。

今日は英語力の話です。

世の中には英語力を鍛えたいという学生、ビジネスパーソンが沢山いると思いますが、今日はそういった方々に向けて日比谷タクミの実体験を元に、
世界で戦うために必要な英語力のレベルはどのくらいか?
について、お伝えしたいと思います。

 

以前に、海外駐在のメリット・デメリットについて、日比谷タクミの経験をもとに記事を書きました。

また、サラリーマンが育てるべき3つの資本という記事でも、英語力は事業マネジメントの知識・経験と合わせて持っておいた方が良い、という点について触れています。

 

もっとも重要な伝える力

活躍できなかったTOEIC970点のAさん

日比谷タクミが海外い赴任している時、もう一人に駐在員として、

社会人経験9年
超一流大学卒
TOEIC970点

という方が赴任してきました。その彼の名をAさんとします。Aさんは部門マネージャーとしてセールス部門を担当することになっていました。

仕事はもちろん英語でします。

日比谷タクミはTOEICを受けたことがないので、970点と聞くと「ほぼ満点じゃん、すげー。これは戦力として期待できる。」と思っていました。

 

そんな彼は着任から半年過ぎても、パフォーマンスが出ない時期が続きました。理由は・・・そう、現地メンバーとの会話に苦戦したのです。

 

海外で英語で仕事をするためには「読む、書く、聞く、話す」という全てが必要になります。

特にその中でも、
「伝える力」
がより強く求められます。

 

「相手の言ってることは理解できるけど、自分の言いたいことが言葉に出せない」
「頭では伝えたいことは分かっているけど、英語で上手く表現できない」

  帰国子女のようにネイティブ圏で生活していた人などを除き、始めて仕事で英語を使う人は、こういう悩みを抱えがちです。

言いたいことが伝わらない、というコミュニケーション課題を乗り越えることができないと、なかなか仕事はスムーズに進みません。

 

彼も人に伝えることに苦戦しました。その出遅れが響いたことで、その後もパフォーマンスがなかなか出せずに、短期間で帰任となってしまいました。  

 

人に意見を伝えることが苦手な日本人

日本は経済大国ではあるものの、日本人は英語が非常に苦手な国民と言われています。

EFJAPANによると、日本の英語能力指数は調査に参加した88か国中49位。アジアにおいては21か国中11位です。
https://www.efjapan.co.jp/epi/regions/asia/japan/

 

英語能力判定テストTOEFL(iBT)の点数比較でみても、アジアの中でほぼ最下位という結果です。

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理由として言われていることは様々ですが、大きくは文化、国民性と英語教育にあるとの指摘が多いです。

間違うことを叱責される文化

義務教育の試験では満点から減点していく減点主義で、間違いはNGという文化。英語においても文法や発音の間違いにセンシティブになり、発言が出来ない。

和を重んじて意見を主張しない

自分の意見の主張により、和を乱すことを避ける文化。ストレートに結論を伝えたり、率直な自分の意見を伝えることに抵抗感が強く、表現を曖昧にすることに慣れている。

プレゼンテーションが苦手

試験のアウトプットがほぼペーパーで、プレゼンをする機会が少なく、人前で話すことに慣れてない

 

この日本人の特性は、外国人が相手に期待するスタンスと完全に逆と言っても良く、このコミュニケーション特性が日本人が世界でプレゼンスを獲得しづらい理由とも言えるかも知れません。

学習量が影響する英語力の不足そのものにも課題がありそうですが、人に意見を伝える力にも課題があると言えるかも知れません。

 

変わりつつある英語教育

よく指摘されるこういった日本人の教育環境の問題から、日本の英語教育の方針も変わりつつあります。


2018年から小学校での英語教育の義務化がスタートします。日比谷タクミの時代は中学生から英語の勉強を始まりましたが、今は小学3年生から英語に触れる機会が出来てきて、小学5、6年生では正式教科として評価対象になるということです。

また、2020年からセンター試験の英語の内容も変更が加えられており、現行の「読む」「書く」のみの試験制度から、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つを見ていく方針に徐々に移行していきます。

さらに現行のセンター試験制度と並行して、民間の資格・検定試験の両方が用意され、各大学はいずれかまたは双方を利用できるようになるということです。ペーパーテスト形式で知識を問うものから、コミュニケーションを重視した選考に変わりつつあります。

 

世界で求められるビジネスレベル英語力とはどの程度か?

アジアの場合

アジア圏では英語はどの国においても第2言語です。

もちろん国によって英語環境の濃淡があります。中国、韓国、フィリピン、インド、シンガポールなどは英語を話す人が多いですが、インドネシア、タイ、ベトナムなどは英語を話せる人は多くないです。

アジア各国において高等教育を受けているビジネスパーソンの英語力は、日本人が頑張って話すビジネス英語よりはちょっと上です。しかし大差はないと思います。

日比谷タクミのケースでいうと、英語は高校を卒業してからは全く勉強していなかったので、それはもう大ピンチです。着任前の視察の海外出張からいきなりミーティング、クライアントに同行し、いきなりシンガポール人と商談と、最初はとにかく焦りの連続でした。

中学校、高校の文法問題集を再度勉強し、移動中にビジネス単語を単語帳やアプリで勉強しました。また、とにかく仕事でアウトプットをしました

ミーティングではとにかく質問し、発言し、考えていることをホワイトボードに図や絵で描き、パワーポイントにまとめ、拙い英語でもしっかり趣旨が伝わるように工夫を重ねました

そうすると不思議なもので、2、3か月もしたら仕事上でも信頼され、すでに普通にコミュニケーションが取れるようになっていました。後は普段からミーティングで話していたぐらいで、特別な勉強はしていません。

英語で話すといったことも出来るようになったので、ビジネスレベルで求められる英語はできるようになったのだと思います。

しかし、これはあくまでアジア圏での話です。

 

ネイティブ圏の場合

アメリカ、イギリス、オーストラリア人などネイティブ圏のビジネスパーソンとのコミュニケーションになると、かなりアジアとは大差があります。

ネイティブの会話というのは、高校や英会話学校の先生のレベルを想像しがちですが、あの方々はあくまで先生なので、聞き取りやすく話してます。また、海外のCNBCなどの英語ニュースなども同様で、ニュースキャスターはわかりやすい英語で話しています。

ネイティブがビジネスの現場で話す英語はもっとフランクな表現や、スラングなども混じっていて、最初は慣れないと聞き取れません。自分が相手にとってクライアントだったり、相手が部下だとすれば別ですが、相手が自分のクライアントであったり、相手にとって自分が弱い立場だった場合は彼らのペースで会話が進みます。

日比谷タクミも、あるオーストラリア人と話した時は、正直何を言っているのか全く分かりませんでした。今でもイギリス人やアメリカ人とも普通にビジネスの話は出来ますが、未だに字幕なしの映画の内容は6〜7割はわかりません。

 

まとめ

こと英語力という観点で言えば、アジアなどの英語が第2言語の国で仕事する場合は、

・中高レベルの文法が理解できていて
・ビジネスで使う英単語が頭に入っていて
・能動的なアウトプットを数カ月繰り返す

ということがしっかりできれば、ギリギリ世界で戦うことはできます。しっかりと自分の役割にコミットするスタンスがあれば、英語力についてはそれほど心配しなくても、大丈夫だというのが、実体験からも言えます。

 

一方で相手との力関係に寄りますが、ネイティブとビジネス上で対等以上に渡り合おうとすると、さらに一段上のレベルが求められると理解して良いでしょう。当たり前といえば当たり前ですね。ただ、映画を字幕なしで理解出来ないからと言って自信を失う必要はないと言えます。

 

それよりも、グローバルで活躍し、世界で戦うために本質的に必要なのは

・仕事に向き合うスタンス
・ロジカルコミュニケーション能力

の2つです。

語学には生まれやキャリアで差があり、その差を埋めるのは簡単ではないですが、ビジネスの能力については国による差は基本的にありません

どんな環境でも、理念を持ち、ロジカルに、かつ情熱を持って人に物事を伝え、組織を引っ張っていくリーダーは尊敬され、信頼されると思います。

 

今後、ビジネスのグローバル化がさらに進み、海外赴任のチャンスを獲得するサラリーマンも増えてくると思います。もちろん語学を勉強しておくに越したことは無いですが、ビジネススキルと、スタンスが揃っていれば、語学の問題ないくらでも後から解決できます。まずは仕事力そのものを高めることにフォーカスすべきでないか、というのが、日比谷タクミの結論です。

 

 

以上、今回も最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m 

 

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