日比谷タクミ 令和を生きるサラリーマンの資産形成

日比タクです。アセット分散×配当再投資による王道インカム投資を行っています。会社員として堅実な資産形成を目指される方に向けて投資・資産管理の情報を発信しています。

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あなたはグロース株投資で、保有銘柄を長期でホールドできる人なのか?

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こんにちは、日比谷タクミです。

グロース株投資という投資手法があります。成長するグロース株に長期で投資ができた場合、大きなリターンを得ることができます。

また、成長する銘柄への投資によりリターンを得るという、本質的な投資手法だと考えています。

しかし、グロース株投資は、難しさもあります。

 

今回はグロース株投資について、米国株を中心にその魅力と投資リスクについて考えてみたいと思います。

この記事はこんな人向け
・自分の投資戦略を固めたい
・手元資金が少ないので、投資で大きく増やしたい
・高配当株投資とグロース株投資、どちらがいいのか分からない
・グロース株投資のメリット、デメリットを知りたい 

 

 

グロース株投資の特徴

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グロース株投資は成長銘柄に投資し、長期でリターン最大化を目指す

グロース株投資は、企業の成長力に期待した投資で、売上・利益が継続的に成長している銘柄に対して資金を投下してキャピタルゲインの最大化を追求するという投資戦略です。

実際の損益計算書、収益予測などで企業の成長余地を見抜き、長期で株式を保有してリターン最大化を狙います。

 

グロース株投資に似た考え方で、バリュー株投資という考え方がありますが、こちらは株価が企業価値に比べて割安である株式に投資を行うという手法です。グロース株投資と同様に業績等のファンダメンタルズを見て投資を行いますが、

PER:株価収益率
PBR:株価純資産倍率
配当利回り

などの株価の割安度を見て判断するという点において、少しグロース株投資とは異なります。

 

基本的に成長している銘柄は、今後の成長期待が大きいので割安と判断されて買われるため、厳密には異なれどバリュー投資の要素も包含されると理解しています。

バリュー投資と異なるのは、銘柄の成長余地の見極めが難しく、どこの価格が割高水準なのか分かりづらいことです。

そのため割安度を判断するのに一般的に用いられるPERやPBRなどの指標はあまり気にされずに、グロース株は成長期待がある限り買われる傾向にあります。

 

10年で23倍になったAmazon.com

実際、グロース株の代表的存在と言えるのが、GAFAに代表されるハイテク銘柄などです。今回はAmazon.comを例に見てみましょう。

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 ※SBI証券 チャート

 Amazon.comの2009年5月の株価は77.99ドル、2019年5月25日現在で1823.28ドルで、ここ10年で実に株価は23.4倍になりました。

 

アマゾンが圧倒的な成長力で資本市場を切り開いていくことに賭けてリーマンショック直後に1000万円を集中投資していれば、いまは2.3億円の含み益になっている計算です。

S&P500は同じ期間で307%のリターンなので、アマゾンが極めて大きなリターンを実現できていることが分かると思います。アマゾンに限らずFANG銘柄は似たようなトレンドを描いています。

またVisaや、Master cardなどもグロース株の人気銘柄で、高いリターンを実現しています。

高配当株式のAT&Tとパフォーマンス比較

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 ※SBI証券 チャート

高配当銘柄の代表格であるAT&Tですが、ご覧の通り2009年からほとんど株価は上昇していません。2009年5月~2019/5月の同期間で比較すると、株価は130%の伸びにとどまっています。

一方で配当はしっかりと出ており、ここ10年の平均配当利回りは5.7%、DPSも25%成長しています。高配当・連続増配株としては極めて優秀なリターンではありますが、アマゾンの23.4倍のリターンと比べてしまうと、やはりトータルパフォーマンスでは劣ります。

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グロース株投資の難しさ

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前述のとおり、グロース株投資は、投資銘柄をある程度集中し、長期間コミットして保有できれば、極めて高いリターンを実現できる可能性があります。

 

しかし、

「言うは易し行うは難し」

で、グロース株投資は他の投資戦略にはない難しさもあります。

 

①下落した時の下げがキツイ

成長期待に対して株価が付くのがグロース株です。そのため、成長期待が失われた時のマーケットの失望は大きく、株価は凄まじい暴落に見舞われることになります。 

過去にはITバブル崩壊という出来事がありました。ITバブルは2000年にピークをつけましたが、当時のNASDAQ総合指数の上位構成銘柄の多くは業績が赤字の会社でもPER100倍を超える所まで買われていました。 

しかし、2001年以降のバブル崩壊でのすさまじい下落により、多くの投資家がマーケットから去っていきました。

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基本的にグロース株は、株価の値上がりで株主に還元する方針の銘柄がほとんどです。株価下落局面に配当によって損失をカバーすることが難しい投資戦略である、という点は注意が必要でしょう。

 

▼関連記事 ひふみ投信もグロース株をメインとしてます。

 

②利益が出るまで時間がかかる

グロース株投資は基本的にバイアンドホールドでひたすら十分な値上がりを待つことになります。長い期間において値上がり、値下がりの繰り返しの中で、ひたすら待つことが求められるのがグロース株投資ですので、強い忍耐が求められると言えます。

③いつ売っていいのか難しい

これはキャピタルゲイン狙いの投資であればインデックス投資も共通ですが、

「いつ売ればいいのか問題」

があります。

グロース株投資であれば、売却するのは十分な利益が出た後か、大きな含み損を抱えたあとになると思います。しかし、まだ価格が上がるかもしれないという期待の中で利益確定、損切りをするのも結構難しいです。 

④本当に長期ホールドを出来るのか?

よくデイトレーダーの世界で、

「損小利大」

という言葉が出てきます。自分の予期しない方向に値が向かったらすぐに損切りして、想定通り利益が出る方向に値が動けば、焦って利確せずに利益を最大限伸ばしましょう、という考え方です。

しかし、多くの投資家が本当にそれが出来るかというと、そんなに簡単なものではありません。含み益が出たタイミングで利益確定しなければ、また下落してせっかくの含み益が帳消しになってしまうこともあります。

これも、「言うは易し行うは難し」です。

日比谷タクミも今までに損小利大をできたことはありません。やはり120%、150%、200%と含み益が伸びてくると逆に含み益を失うのが怖くなり、利益確定の売りを入れてしまいます。

 

これらの経験の積み重ねから、日比谷タクミはグロース株投資には向いていなく、もっとディフェンシブに確定利益を確実に積み上げることができるインカム投資を心地よく思うようになりました。

見方によっては単なるチキンハートなのですが、

「恐怖」は人間が持っている非常に重要な感覚

だと思ってます。

恐怖がないと、無謀な行いをして取り返しのつかない損失を被ります。これは自然界でいえば死に当たります。

また、年を重ねるごとに資産額が大きくなっていっており、これを大きく失う可能性がある投資手法を取るのは愚策で、リスクを分散して確定に積み上げていくべきだと考えています。

まとめ

グロース株投資は魅力的な投資戦略だと思います。

重ねて言いますが、株式投資という企業本来の成長に期待して投資を行うのは株式投資の本質ですし、何より"夢"があります。

しかし、

・人によって向き不向きがあること
・目的によって自分が取るべき投資戦略が変わること

の2点はしっかり理解しておく必要があります。

 

鍵は、資産形成の目的の明確化と、自己理解です。

・何を目的として投資をして、その時にどのくらいリスクが取れるのか?
・どれだけの期間待てるのか?
・自分の感情が値動きの中でどれだけ揺さぶられるのか?

などをしっかりと考え、判断して、自分にあった投資戦略を固めていきましょう。

 

以上、今回も最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m 

 

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