"誰も教えてくれない" 合理的なNISA口座の使い方
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こんにちは、日比谷タクミです。
あなたはNISA口座(少額投資非課税制度)を活用していますか?
投資をしている方なら既にお持ちの方が多いかと思いますし、どんなものかはご存知だと思いますので、今日は「NISA口座の作り方」といったような超初心者向けのお話はしません。
NISA口座での運用の考え方
今日はNISA口座でどうやって運用をすべきか?という本質的な問いに答えます。
NISAは特定の商品において売買手数料、保有期間内であれば売却時の課税対象利益が原則非課税になるというものですが、この口座の使い方にはさまざまな意見が存在します。
一般NISAにすべきか、積立NISAにすべきか
国内の商品を買うか、海外の商品を買うか
個別株か、投資信託か、それともETFか。
インターネットを検索すると、投資初心者を対象にする記事が多いせいか、
・管理が楽な投資信託が良い
・分配金は出ない方が良い
・口座は積み立てNISAが良い
といった論調が目立ちます。
どうやってNISA口座を使うべきなのか?
まず、NISA口座で投資をするおいては、
”非課税期間が終了するタイミングまでに確定利益が出ている、もしくは含み益がある状態でないほとんど意味を持たない”
ということを前提にしないと議論が進みません。
日比谷タクミのお勧めのNISA口座の使い方をまず先に話します。
それは、
米国の高配当個別株式、
もしくは米国ETF(分配金あり)を
一般NISA口座で買う
です。
NISA口座のメリットを最大化する考え方
NISA口座のメリットを最大化するには、
①高い配当を受け取れる銘柄を選定し、確実に利益を非課税期間で確定しておくこと
②あわよくば値上がり益が期待できそうな銘柄を買っておくこと
という順序で物事を考えるべきではないかと思っており、その逆ではありません。
また、この2つを同時に追求できないとメリットをしっかりと得ることができません。
①については投資銘柄の減配などが起こらない限りは高い確率で非課税利益を確保できますが、②についてはどの銘柄、どのファンドの価格が将来上がるかなどは全く分かりません。そもそも投資である限り、どんなものでも下がる可能性だって同時にあるわけです。もちろん株価が買値より下がった状態でNISAの保有期限を迎えた場合、非課税メリットを受けることはできません。
なぜ米国の高配当個別株式、もしくは米国ETF(分配金あり)なのか?
まず①についてですが、米国個別株では配当利回り5%を軽く超える業績安定、連続増配を続けている優良銘柄がゴロゴロ転がっています。日本で5%を超える配当を出している銘柄の数は限られます。
通信、タバコ、資源、製薬、銀行、ヘルスケアなど挙げればきりがないですが、こういった銘柄群はハイテク銘柄に比べると今後の高成長を期待されていないためPERが抑えられ、株価も割安に放置されていることも多いです。
もちろん個別株となると投資信託やETFに比べて価格変動リスクは高いので、悲観的なケースをまずは想定しましょう。
銘柄選定と売買タイミングに失敗したとして、NISA期間が終了する5年後に株価が25%下落してしまったとします。
しかし、5%の配当が出ている限り、5年間の非課税配当でその下落分はカバーできてしまいます。
株式の個別銘柄を買う場合、業績が安定していて配当性向の高い企業を、とにかく株価が低い時に買うこと。上値を追うような展開での参入だけは避けるべきだと思う。仮にそこからさらに株価が下がっても、高い配当利回りがあれば、ドローダウン時にも配当でカバーできるので、狼狽売りをすることもない。
— 日比谷タクミ [投資家×サラリーマン×起業家] (@Hibiyatakumi) 2019年3月17日
逆に株価が上を向くなら②まで満たすことになり、NISAのメリットを最大限得られることになります。
もしリスクの高い個別株が怖いということであれば、①②のバランスを取れるS&P500連動のETFや、高配当株式ETFが良いでしょう。
これらも年間2-3%程度の分配金は出ますし、バブル崩壊以降ずっとボックス圏を続けている日経平均やTOPIX連動インデックスと違い、S&P500連動のインデックスなとは成長し続けているので、より中長期での値下がりリスクは小さくなります。
インパクトは大きくないですがSBI証券などネット証券大手ではNISA口座であればETFの買付手数料もかからないこともメリットに挙げられますね。
※注意点
配当金・分配金を配当金受領証方式、または登録配当金受領口座方式で受け取ると、
非課税の対象外となってしまいますので、必ず株式数比例配分方式で受け取ってください。
一般NISAと積立NISAはどちらが良いか?
一刀両断のような書き方になってしまって積立NISA派の皆様には申し訳ないですが、
そもそも、積立NISAは選べる銘柄が投資信託のみ、かつ国内のみなので選択肢が極めて少ないです。
日比谷タクミの推奨のNISA口座の使い方もできません。
結論として、一般NISAの一択となります。
日比谷タクミが実際にNISA口座で保有している銘柄
日比谷タクミは一般NISAを使って
・利回りが8%を超える米国ADR高配当銘柄
・利回りが6%の新興国債券ETF
などを買っています。
1月に配当目的で買ったBTI ブリティッシュアメリカンタバコが
— 日比谷タクミ [投資家×サラリーマン×起業家] (@Hibiyatakumi) 2019年3月16日
1か月半で30%上昇している件。
落ちるナイフを掴むような参入だったが、
・含み益30%
・配当利回り8.5%
・しかもNISA口座で非課税
と今後も安心して保有ができそうな想定以上の好展開に。
ここから株価ダダ滑りしたら笑ってやってください
もちろん両方とも株価が長期底値圏にあるものを選んで拾っています。
配当・分配金の非課税効果はとても大きく、払い出しされた配当・分配金は翌年のNISA枠での買い付けや、特定口座においてその他の銘柄への再投資に回せます。
特にこのインカムリターンは株価が下落した時に重要です。その配当・分配金を使って株価下落局面に継続的に買いを入れることで平均取得単価を下げることができ、のちの株価上昇局面でさらに大きなリターンが得られます。
期待リターンが高いほど、リスクも大きくなると理解しよう
将来値上がり期待が高いと思われる銘柄は、価格が下落するリスクも同程度存在すると考えるべきであり、
「節税メリットを最大化するために、NISAでは値上がり期待が高いものを買うべき」という意見は、値下がりのリスクを軽視している
と考えています。
通常の特定口座であれば、値下がりしていても自分の投資判断の中でホールドしておけばいいですが、期限が決まっているNISAでそれが起こった場合は非常に対応しずらくなります。
また
「簡単で複利効果が働きやすいので、分配金なしの投資信託を推奨」とするのも考えものです。
日比谷タクミ自身は投資信託で毎月積み立ても行っていますし、複利効果を働かせていく分配金なしの投資信託はとても有効な戦略です。
まとめ
今回はNISA口座のお話です。
どんな銘柄にも確実に将来値上がりするという保証がない以上は、せっかく政府が用意してくれた非課税枠のメリットを確実に受け、あわよくば最大化するために
①配当・分配金からの非課税の確定利益を確保する≒値下がりリスクにも備える
②将来の値上がり可能性も追いかける
という順番で優先順位を考え、NISA口座の使い方を考えていくことが、リターンとリスクの両方を考えた上での合理的な整理になると思います。
以上、日比谷タクミでした。今回も最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m
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