日比谷タクミ 令和を生きるサラリーマンの資産形成

日比タクです。アセット分散×配当再投資による王道インカム投資を行っています。会社員として堅実な資産形成を目指される方に向けて投資・資産管理の情報を発信しています。

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【完全公開】配当重視のインカム投資家がいつも考えている6つのこと

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こんにちは、配当再投資と国際分散でサラリーマンの豊かな資産形成を目指す

本サイトではサラリーマンに最適な投資手法として、

・インデックス投資
・配当再投資

の2つがあるとお伝えしていますが、日比谷タクミは配当再投資をベースに資産形成を行っています。

今回は、

「配当重視の投資家がいつも考えている6つのこと」

について、実態を公開していきます。

※基本的に「高配当の個別株への投資を行っている」「これから高配当株で運用をしたい」という方が対象となります。

 

配当重視のインカム投資家がいつも考えている6つのこと

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日比谷タクミは配当重視のポートフォリオを組んでおり、ETFへの資金アロケーションをメインとしてますが、米国個別株にも投資してます。

以外が現在保有している米国株銘柄(ADR含む)です。

ティッカー 業種 銘柄名
T 通信 AT&T INC
VOD 通信 Vodafone ADR
ABBV ヘルスケア ABBVIE
JNJ ヘルスケア Johnson&Johnson
MO 消費財 Altria group
PM 消費財 Phillip Morris
BTI 消費財 British american tabacco ADR
IBM IT International business machine
XOM エネルギー Exxon Mobile
RDS-B エネルギー Royal dutch shell ADR
ENB エネルギー Enbridge
HSBC 金融 HSBC ADR

 

それぞれ業種・性格、タイプが異なる銘柄ですので、今回はこれらの銘柄をサンプルに使って解説していきます。

1、年間の配当金額

まず、配当重視の投資家にとってのKGIというのは、資産額ではなく年間の確定配当利益(キャッシュフロー)になります。

「配当金額が毎月いくら入っているのか?」
「年間でいくら入ってくる予定なのか?」

これが最も大切であり、ここに一番の気を配りながら運用方針を固めています。

もちろん税後での計算になるので、NISAの効果的な活用や、外国税額控除での還付金額も考慮に入れています。

配当投資家にとっての優先順位は、キャッシュフロー>資産額です。株価の変動はそこまで大きな意味を持ちません。

基本的に「一度買ったら一生配当を貰い続ける」が、配当を目的とする投資手法なのです。

株価の上下ではなく、

「配当金額が順調に成長しているのか?」

のみにフォーカスを当てています。

2、保有株数

配当金額を増やす方法の1つは、保有株数・口数を増やすことです。サラリーマン投資家であれば、

・給与からの継続的な入金・買付
・配当金の再投資

によって徐々に持ち株数を増やしていくことです。

入金でいうと、特に「給与収入からどのくらい投資できたか?」という”収入投資率”には強く気を配っています。

また、銘柄の保有株数を増やすには、

「値下がりしている銘柄を積極的に買い増す」

ことが有効です。

長期で上昇トレンドにある財務優良銘柄もあれば、営業キャッシュフローは安定していながらも、先行き懸念から強弱が対立していて長期でボックス圏にある銘柄もあります。

どんな銘柄にも"下落局面"というのがありますので、その時に積極的に買い増していくのが、株数・口数を増やすコツです。

高配当銘柄が高値圏にあるときや、短期で最高値を追いかけている時は買い増しを敬遠します。

株式なら株式で相対的に割安な銘柄をポートフォリオの中から探し、もし該当するものがなければ新規銘柄です。

もし株式が割高な時は他のアセットクラスの債券やREITからも物色します。

▼「配当は下落相場のプロテクター・上昇相場のアクセル」と言われる理由

3、配当利回り、配当の連続増配

配当重視のポートフォリオを組む場合、銘柄選定には大きく、

「3つの優先順位の考え方」

があります。

①配当利回り>連続増配

・配当の成長余力が低い
・増配に対する期待感が薄い

という銘柄でも、配当利回りの高さに注目して銘柄を選択する考え方です。

だいたいの基準値は5.5%~6.5%の配当利回りです。

上記のリストでいうと、累進配当で配当金は安定していますが、連続増配銘柄ではないHSBC、RDS.Bなどがそれに該当します。

RDS.Bは70年減配なし、営業キャッシュフローマージンは10%以上で安定させているエネルギー世界最大手の超一流企業です。

HSBCは銀行のため景気敏感で営業CFマージンが安定していませんが、リーマンショック後は高配当を維持しています。

※HSBCの1株配当(DPS)

  2014 2015 2016 2017 2018 2019
DPS 2.45 2.50 2.55 2.55 2.55 2.55

※RDS.Bの1株配当(DPS)

  2014 2015 2016 2017 2018 2019
DPS 3.72 3.76 3.76 3.76 3.76 3.76

VOD ボーダフォンは購入時の配当利回りが9%ありましたが、業績不安による株価低迷が要因でした。減配覚悟で買い向かいましたが、翌期に予想通り40%減配。しかし引き続き配当利回りは5.5%を超えます。

※VODの1株配当(DPS)

  2014 2015 2016 2017 2018 2019
DPS - 1.71 1.53 1.69 1.74 1.01
②配当利回り<連続増配

2つ目が景気変動の影響を受けづらいディフェンシブセクターの連続増配銘柄、特にP&G, JNJ, KO(コカ・コーラ)、MCD(マクドナルド)などが該当します。

その安定度と、過去のトータルリターンの高さから、個人投資家に非常に人気があります。これらの銘柄の一部はバフェット銘柄としても有名です。

配当利回りは2~3%前後と低いですが、毎年増配を続ける銘柄群であり、株価も長期で上昇を続けています。

そのため、長期で持ち続ければ配当利回りが6%ある高配当株をアウトパフォームしていく可能性が高いのが特徴です。

例えば、JNJは健全な財務と成長余力、57年連続増配、また配当性向も60%程度と落ち着いており、「配当王」と呼ばれています。

配当成長だけでなく、株価も成長しているため、米国市場のトータルリターンランキングでも上位に来ます。

※JNJの10年チャート

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③配当利回り×連続増配

配当利回りが高く、かつ超長期で連続増配している超優良銘柄です。

その数は限られますが、

・MO アルトリアグループ (配当利回り6%超、49年連続増配)
・T   AT&T(配当利回り6%超、33年連続増配)

などが該当します。

※MOの1株配当(DPS)

  2014 2015 2016 2017 2018 2019
DPS 2.00 2.17 2.35 2.54 3.00 3.20

※AT&Tの1株配当(DPS)

  2014 2015 2016 2017 2018 2019
DPS 1.84 1.88 1.92 1.96 2.00 2.04

そこからちょっと利回りが落ちるとIBM, XOMなどがあり、利回りは高いけど連続増配年数が落ちるのが、BTI、ENBなどの銘柄です。

連続増配でも配当利回りが高い理由は、高収益でも先行きに懸念があり株価が低迷しているのが理由です。

 

日比谷タクミは基本的に短期でのキャッシュフローの最大化を実現するのが目的なので、

③→①→②

の優先順位で買付銘柄を選定するようにしています。

しかし、ここは人それぞれの目的や好みもあるので、任意で選択すれば良いでしょう。

▼高配当株と連続増配株のリターンシミュレーションを行った過去記事です

4、資産分散、銘柄分散

資産クラス分散

株式、債券、REITなどの資産クラス、また投資先の国もバランスも見て分散させておくべきでしょう。

日比谷タクミのアセットの中核は、

・高配当株
・米国高配当株式ETF
・優先株式、ハイ・イールド債

などです。

ポートフォリオ全体でリスクのバランスを取るために債券、REITにも投資しています。

アセット全体で個別株が占める割合は、サテライト的に投資しているJ-REITや日本株も含めて30%程度で、70%は高度に分散されたETFです。

セクター分散によりリスク低減

また、高配当株においても、可能な限りセクター分散をしておいた方が良いでしょう。個別株はリスクが高いので、

 ヘルスケア・消費材→不景気に強い
エネルギー→景気後退期に強い
製造業、IT→景気拡大期に強い

といった感じで、セクターごとに景気循環の中で強弱があります。

個別の高配当株のみに投資をする場合、一般的に20銘柄〜30銘柄に程度に配分しておくと、ポートフォリオのリスクは大きく低下します。

仮に均等額を20銘柄に投資すると、1銘柄あたりの比率は5%。仮に1銘柄が大暴落して半額になっても、ポートフォリオに与える影響は2.5%のみです。

しかし、管理が大変、資金も必要、買付手数料も考えると可能な限りの分散で良いでしょう。

銘柄分散による配当月平準化

どうしても高配当銘柄に投資していると、決算日が偏ってしまいます。

特に日本の高配当株に投資していると、基本的に配当支払いは年2回です。

その多くは、

期末:権利確定日3月、配当支払い6月
中間:権利確定日9月、配当支払い12月

というスケジュールで動く銘柄多いため、どうしても配当入金月が偏ります。

米国株の場合は、配当が年4回で銘柄によってまちまちです。

1, 4, 7, 10月
2, 5, 8, 11月
3, 6, 9, 12月

というそれぞれのスケジュールの銘柄があるので、上手く分散できると配当収入の安定化に繋がります。

アーリーリタイア、セミリタイアなどを目指されるなら、毎月の配当額の安定性は結構大切かも知れません。 

5、保有銘柄、買付候補銘柄の決算・財務

これは個別株投資家なら当たり前に見ておきましょうという感じですが、

・売上、営業利益率、営業キャッシュフローマージン
・ROE、ROA
・EPS、配当性向
・個別ガイダンス(業績予想修正)

あたりは最低限みておいた方が良いです。

高配当株は売却を前提として保有しないとは思いますが、株価下落時に積極的に買い増すかどうかの指針にはなると思います。 

※日比谷タクミがTwitter上で繋がっているけだまさんのブログの、業績予想vs結果の表が参考になりますので、ぜひご覧ください。

6、買付候補銘柄の権利確定日

こちらも当たり前ですが、次に買付を検討している銘柄をスクリーニングする際、権利確定日が近いものを選んだ方が利回りが改善します。

同じ7月に購入する場合でも、

A銘柄:7月購入→8月権利確定→9月配当入金→11月権利確定→12月配当入金
B銘柄:7月購入→10月権利確定→11月配当入金

権利確定日が手間にある銘柄は2か月サイクルが前倒れ、当年度の利回りが25%改善します。

しかし、銘柄によっては権利確定日間際で買うと権利取りで価格が上昇する傾向もあります。

日比谷タクミは権利確定日から1か月以上は距離の離れたタイミングでの銘柄スクリーニングと購入をお勧めします。

まとめ

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高配当の個別株に投資するインカム投資家を想定して、今回はいつも考えていることを書きました。

個別株はETFに比べて管理は若干手間ですが、その分銘柄に愛着が湧いたり、決算にワクワクする要素などもあると思います。

何より配当を受け取った瞬間の小さな喜びが大きいです。

リスクも高い個別株投資なので、客観的な判断ができる状態を常に保っておくのは大切です。一方で愛や忍耐も持ちながら保有して、安定的なリターンをあげていきたいですね。

 

皆様の資産形成の参考になれば幸いです。 

 

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