【資産形成を楽しくワクワク】モチベーション理論を知ろう
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こんにちは、日比谷タクミです。
皆様はモチベーション理論をご存知でしょうか?
企業経営の現場では、企業理念・ミッション・バリューの設計、人事・給与制度設計、マネジメント設計、そして身近な所でいうと従業員のインセンティブの設計などでよく用いられている理論です。
このモチベーション理論を知っておくと、
"人間がどのような欲求や誘因によって行動する生き物なのか"
という輪郭が見えてくるため、ビジネスパーソン、そして資産形成に取り組まれている方々にとって知っておいて損はない内容です。また何より、自分自身で、また家族やパートナーと楽しく資産形成を行うコツも含まれています。
モチベーション理論といっても範囲は広いのですが、今回は
期待理論
欲求理論
を中心に紹介します。
期待理論
期待理論の公式
期待理論は学者ブルームが提唱した理論で、人間は、
・達成可能な具体的目標が目の前にあり
・達成した時の報酬が魅力的である
とモチベーションが高くなるとする理論です。特に複数人や組織で目標達成を目指す際に有効です。
図式化すると、以下のようになります。
達成動機理論も理解しよう
この「目標の達成可能性」について議論するには、心理学者ジョン・アトキンソンの達成動機理論についても、知っておく必要があります。
この図が示すのは、人間は達成可能性が50%程度の場合に、最大にモチベートされるということです。
つまり、達成しやす過ぎる目標も、達成がどう考えても無理な目標もダメで、
「達成できるかどうか分からない。でも頑張ればイケる!」
というギリギリのラインで設定された目標が、人のモチベーションを最大化するということを説明しています。
よく仕事においても、ストレッチな目標を設定することでメンバーの成長を引き出していく手法が取られますが、モチベーションの観点でもこの考え方は効果的です。
目標設定のSMART
加えて、目標設定は"具体的、かつ明確"である必要があります。
有名な目標設定におけるセオリーとして、
目標設定のSMART
というのがあります。
ビジネスにおける目標設定で使われるものですが、資産形成においてもほぼそのまま適用ができます。
Specific(具体的に):目標が具体的で簡潔
Measurable(測定可能) :目標が定量的で、達成状況が測定可能
Achievable(達成可能) :目標が達成可能
Related(目標の連動性) 上位目標や下位目標との連動制が取れている
Time-bound(時間制約) 目標達成の期限
ちなみに日比谷タクミは中期財務目標として、
2022年までに以下を達成
・税後年間配当金300万円達成
・純金融資産額1億円のファイナンシャルフリーの達成目標達成のためのKPIとして
・収入投資率70%維持
といった感じの資産形成目標を持っています。
自身が立てている資産形成の目標がSMARTに沿った、スマートな目標になっているか、一度見直してみてはいかがでしょうか?
▼資産形成におけるMy経営戦略の立て方を解説しています。
資産形成に期待理論と達成動機理論を活かす
パートナーと取り組む場合
例えば、家族やパートナーを巻き込んで投資資金を増やしていきたい場合、以下のようなアプローチが考えられるでしょう。
「もう少し頑張れば貯金額100万円に届く」
「半年後までに目標達成したら、いつか行こうと思っていた○○レストランに行こう」「だから二人の毎月の貯金額を○○円だけ増やそう」
といった感じで、
・頑張れば達成できる目標
・達成した時の魅力的な報酬
を約束をして、二人で貯金を頑張るというのは有効です。
1人で取り組む場合
もちろん、1人で目標に取り組む場合も、自分自身がモチベーションを長期で継続できるような仕組み作りも大切だと思います。
日比谷タクミがインデックス投資よりも配当重視の投資をするのは、運用の安定性の問題もありますが、
・毎月配当が入ってくると飽きない
・銘柄選定などの楽しみも多い
といった心理的な要素もあります。インデックスを積み立てているだけでは、飽きてしまう性分だと考えているからです。
また、今年度の目標は税後配当金200万の自己目標を置いていますが、達成したら小型の高性能ノートパソコン(でいればMS Surface)でも買おうと思ってます(^o^)
マクレランドの欲求理論
心理学者デイビッド・C・マクレランドは、人間の動機・欲求を、
「達成動機」
「権力動機」
「親和動機」
「回避動機」
の4つに分けて説明しています。
※親和動機は直接的に資産形成に関係ないので、今回は割愛します。
この欲求理論は、自分がどんなモチベーション、欲求を持って資産形成に取り組んでいるのかを理解する上で大切かもしれません。
投資というのはリスクとリターンを冷静に見極めることが大切です。しかし自分の理性をコントロールして、内在している欲求や感情と戦うのは簡単ではないからです。
達成動機(欲求)を持つタイプ
自身がそれを成し遂げたいという欲求から努力をすることを厭わないタイプ。効率的にやりたいという動機、昨日より今日は成長していたい、と考える人。
高い達成動機をもつ人は、
・自らの成長に関心があるため、何事も自分の手でやることを望む
・達成可能なことにフォーカスしたい。現実的、かつミドルリスクを好む
・自分が行ったことの結果について迅速なフィードバックを欲しがる
これは勝手な経験値からの見解ですが、達成動機が強い人は、高い成長意欲と意志を持って資産形成に向き合うことができるタイプかも知れません。
一方で、温度感やスピード感で他者とズレが生じやすいタイプではないかと思います。
日比谷タクミはおそらくこの達成動機、達成欲求を持ったタイプです。そのため、自らポートフォリオを組成・管理し、ミドルリスクを取りながら高配当アセットを積み上げて、継続的な資産成長を目指せる配当投資を好みます。
株価はコントロールが難しいですが、配当の積み上げは一定の範囲でコントロール可能ですし、配当は自分の活動への迅速かつ明確なフィードバックです。
権力動機(欲求)を持つタイプ
他者にインパクトを与えたい。影響力を持って状況をコントロールしたいという動機のこと。
権力動機が強いタイプの人は、
・他者をコントロール下におきたい
・競争が激しく、地位や身分を重視する状況を好む
・信望を得たり、他者に影響力を行使することにこだわる
(以下私的見解)
権力動機が強い人は、その権力・影響力を発揮できるようになるために人一倍の努力をすることが出来るかもしれません。成長というより、成功を求めるタイプです。
考え方やコミュニケーションにおいても、善か悪か、正か否か、などがハッキリしているため、カリスマ性を生みやすい可能性もあります。
一方でその成功欲求ゆえに投資で大きなリターンを追求し、短期で資産を築こうと考えてしまう人も多いと思います。
よくグロース株やバリュー投資の期待リターンに着目して集中投資をされている方もいますが、知らず知らずのうちに大きなリスクを抱えた運用をしている可能性もありますので、注意が必要です。
回避動機(欲求)を持つタイプ
回避動機が強い人は、失敗するのを恐れるタイプです。利益を得るよりも損失を出して資金を溶かすことを恐れるタイプとも言えます。
(以下私的見解)
堅実な長期投資を行うことができるタイプとも考えられますが、一方で値上がりしても怖くなってすぐに利確してしまったり、長期投資方針なのにも関わらず含み損が耐えられなくなってしまい、損切りを繰り返してしまうというリスクもありそうです。
例えば、S&P500は世界で最も長期成長の信頼性が高いインデックスと言われています。
これに時間分散でコツコツ積立投資をされている方も多いと思いますが、株式である限り大暴落もあります。事実、リーマンショック時にS&P500は半値になりました。
回避動機が高い人が値動きリスクの高いS&P500に投資しているというのは、少し矛盾も感じますので、もしご自身が回避動機を持つタイプだと感じたら、一度立ち止まってみても良いかもしれません。
まとめ
資産形成は、投資を通じてマーケットから収益を得るという観点では他のマーケット参加者との戦いです。しかし、現実的には、節約・倹約・リスクコントロール・ポートフォリオ管理など自分の欲求や理性とのお付き合いの側面が強いと思います。
「自分がどんな人間でどんな欲求を持っているのか?」
「自分がどんなことにモチベーションを持つのか?」
「どんな風に目標設定したら家族・パートナーと一緒に、自分にあった資産形成を楽しくワクワク進めることができるか?」
そんな風に考えながら、楽しく資産形成できるといいですね。
▼以下の過去記事で心理傾向にも触れています。
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