SBI証券×Tポイントもついに参入!!【ポイント投資を徹底比較】
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こんにちは、日比谷タクミです。
4/10からついにSBIネオモバイル証券が営業を開始し、ポイント投資市場でいよいよメインプレイヤーが出揃ってきました。
今回は、
SBI証券×Tポイントもついに参入!!【ポイント投資を徹底比較】
というテーマで書いていきたいと思います。
ポイントの制約を打ち消したポイント投資
過去からずっと、ポイントユーザーは制約わや抱えていました。それは、
・ポイントは失効する
・使える場所が限られる
というものです。
ポイントは大量に失効している
ポイントは現金同等物ではありますが、ポイント経済圏の中で、ポイントごとのルールに基づいて費消されるものでした。
ポイントには有効期限があります。信じられないかもしれませんが、ある調査では
「ポイントというのは年間数百億円も失効している」
「クレジットカードにおいてはポイントの5割は失効している」
とされています。
確かに自分が普段意識して貯めて使っているポイント以外は、付与されても意識しないので、現実的な数字かもしれません。「ポイントはお金である」という意識の弱さが招いている状況と言えます。
使える場所が限られる限定価値
また、プラットフォームごとに提携先やパートナーシップ先が違います。
Tポイントはセブンイレブン、ローソン、楽天やじゃらんnetでは使えません。Pontaはセブンイレブン、ファミリーマートでは使えず、楽天は楽天系列サービスでしか使えない、という状態です。この状況や方針は各社によって違います。
ポイント投資は、
・貯まっているポイントを消費でなく投資にも使える
・ポイントの有効期限を取り外し、投資原資である現金と同じ扱いにする
ということにこの2つのポイントシステムの制約を取り除いています。
現在の共通ポイント市場
現在、4大共通ポイントと呼ばれるのは
Tポイント
Ponta(リクルートポイント)
楽天スーパーポイント
dポイント
です。
Tカードは引き続き日本最大級の会員数を誇ります。年間アクティブ・ユニーク会員6,888万人(男女比ほぼ半々)、20〜40代までの約8割を網羅します。
各社開示指標がまちまちですが、Pontaは会員数は約9300万人、楽天スーパーポイントはアカウント数で1億越え、dポイントクラブの会員数は約6500万人となっています。
重複登録がかなり存在するはずなので、Tポイントと同じくアクティブ・ユニーク会員に揃えると、dポイントを除いてほぼ横並びかも知れません。
日本人は農耕民族、かつ四季がある背景もあり、貯めること・貯蓄することに美徳があります。日本人の貯蓄性向は世界有数に高く、そのメンタリティを背景としてポイント市場は独自の発展を遂げてきました。
昨今は、日本人が大好きな"ポイント"と、苦手なリスクを取ることの代表である"投資"が組み合わさり、政府方針でもある「貯蓄から投資へ」を後押しする材料となっています。
【徹底比較】 2タイプのポイント投資
ポイント投資は「自分の持っているポイントを投資に使える」と理解されていると思いますが、実は2つのタイプのポイント投資があります。
①ポイントを証券口座に現金として入金し、運用する
②ポイントをそのままポイントとして運用する
楽天証券、SBIネオモバイル証券が行うポイント投資は①のタイプで、こちらはそれぞれの証券会社の口座開設が必要です。投資に使ったポイントは現金扱いとなり、売却時の利益からは20.315%の税金が源泉徴収されます。ポイントに加えて現金を入金して運用することが前提となっており、ポイントで入金・運用した分も証券口座からは現金として出金が可能です。
一方で楽天Pointclub、Pontaポイント投資、dポイント投資は②に該当し、一般的には「疑似投資」と呼ばれます。それぞれのポイント会員サイトから申込をして、ポイントを投資用に転換し、ポイントのまま運用します。現金を追加入金することは出来ません。
運用益が出た場合、ポイントは一時所得としてみなされています。ポイント投資においては売却益がそれほど多額になることはないと思いますので、実質的には売却益・譲渡益非課税といえます。
【現金+ポイント投資】
SBIネオモバイル証券
4/10からサービス開始したSBIネオモバイル証券ですが、何より素晴らしいのは
採算度外視
であることです。
SBI証券のユーザー層が40代以上が多く、20代~30代を取り込めていないということで、若手ユーザーの多いTポイント経済圏を活用した戦略的な先行投資と考えられます。
バンガード社のように業界に先駆けて手数料を下げて、投資家と長期で付き合っていくスタンスがSBI証券には感じられますね。
Tポイントは現在ファミマの独占が崩れ、ドトールもTポイント付与・利用を終了、本丸のTSUTAYAもネットに押されて苦戦が続いています。今回のSBI証券との提携はTポイントにとっても価値向上につながり、将来への活路の1つとなるかも知れません。
月額利用料は200円は必ずかかりますが、200円分をTポイントで付与してくれます。この200円分はそのまま投資に回るので、
実質取引手数料は無料
利用料に応じて1%のTポイント付与
という2つのメリットが非常に大きいですね。個別株が売買出来るのに、手数料を取らず、さらにポイントを付与するということです。
とりあえずTポイントを少しでも持っているなら口座を空けておいていいのではと思います(日比谷タクミも開設しました)。
毎月もらうTポイントと、自分が貯めたTポイントを使って個別株をちょこちょこ買い増していき、必要に応じて現金を追加すればデメリットはほぼ無いのではないかと思います。
合弁子会社を設立して独自運営を開始している所、現時点ではSBI証券本体でTポイントを使った投資ができる可能性は語れないのかも知れませんが、何といってもネット証券のトップランナーのSBI証券です。
「早急にSBIネオモバイル証券単体で50万口座の顧客獲得を目指す」という目標もあるようで、今後かなり力を入れて利用者にメリットのあるサービスを行っていくことも考えられるでしょう。
今後の展開にも期待せずにいられません。
▼HPはこちら SBIネオモバイル証券
楽天証券
楽天の投資信託ポイント買付サービスは、保有ポイントで投資信託を買付できるというポイントの投資ユースの先駆けとして不動を地位を得てます。楽天ユーザーであればこれは明らかにメリットがありますので、利用しない手はありません。
楽天市場、楽天モバイルなど楽天サービスの利用で発生したポイントをそのまま投信買い付けに回し、さらに楽天カードで投信の積立をすれば、効率の良いインデックス投資が実践できるでしょう。
日比谷タクミはAmazonでしか買い物をしないので、楽天スーパーポイントは貯めていません。またSBI証券とは15年以上のお付き合いなのでロイヤリティがあり、楽天証券も口座は持っているもののメインでは使っていません。
しかし、客観的に見ても
楽天をメインで使う方には、楽天証券の投信ポイント買付はかなりよい仕組みです。
せっかくなので、使い倒していけばよいのではないかと思います。
▼HPはこちら 楽天証券
【ポイント疑似投資】
ポイント運用 by 楽天Pointclub
楽天スーパーポイントを証券口座を経由せず、手軽に運用体験に回すという仕組みになっています。投資先はインデックスの株式重視か債券重視を選択でき、信託報酬も一般的なインデックスファンドの価格と同等です。
ただ、楽天もあまりこのサービス自体にはプロモーションには力を入れていないみたいで、本丸は楽天証券への誘導だと思います。そして、日比谷タクミもこれをやるくらいなら、楽天証券で直接やった方が良いと思います。
Pontaポイント運用
こちらも4月にサービス開始したばかりです。
ユニークかつ評価できるのが個別株、ETF、REITと様々なアセットクラスに対して、自分で選択して投資できる所です。
【現在の取り扱い銘柄】
ジャパンリアルエステイト投資法人
日経平均ダブルインバース・インデックス連動型
ダウ・ジョーンズ工業株30種平均
上海株式指数・上証50連動型
ゲオホールディングス
リクルートホールディングス
三菱UFJフィナンシャル・グループ
日本航空
ローソン
個別銘柄は現時点ではPontaの提携先がほとんどですが、今後増えていくと予想されますので、期待したいところです。
しかし、現時点では投資適格なサービスとは言えません。
・ポイント引き出し手数料が5%
・配当/分配金なしで権利落ち調整がない(今後、実施予定とのこと)
・今後、運用手数料が発生する可能性がある
といった点です。
一番のネックはポイント引き出し手数料です。ポイント投資は実質売却益・譲渡益非課税なので、例えば利益に対して5%程度の引き出し手数料があったとしても許せるかも知れません。しかし、この場合は引き出しポイント総額に5%がかかり、かつ損失が出ている場合にも掛かってくるので、解せません。これをカバーするには相当な運用利回りが必要になります。
日比谷タクミとしては多少運用手数料があっても、配当/分配金が出てポイント引き出しの手数料さえ無ければ、十分に検討に値すると思っています。というのも、長期保有可能で分配金もキャピタルゲインも期待できるETFが取引ができるので、条件が揃えば投資適格といえる可能性もあるからです。
今後の改善に期待ですね。
dポイント投資
dポイント投資はドコモのdポイントクラブのアカウントを持っている方が利用できます。どうしてもdポイントが貯まりやすいのはドコモ携帯ユーザーとなりますが、
・携帯で3大キャリア利用というのが、そもそもマネーリテラシー的に微妙
・手数料の高いTHEOのロボアドバイザー一択
という点があり、微妙といえば微妙です。
しかし、他社ポイントからの移行も可能ですし、多少手数料が高いロボアドでも、パフォーマンスさえ担保できるのであれば良いと思います。
ちなみに、後出し投資という裏技や、THEO+Docomoという商品も別にありますが、ポイント投信とは趣旨が異なるので、あえて今回ここでは触れません。
まとめ
ポイント投資を徹底比較ということで書いてみましたが、やはり本丸は
でしょう。
せっかく投資をするのであれば、
投資対象が選べること
低コストであること
運用利回り・配当利回りが期待できること
という条件を揃えて、個別株や投資信託で運用したいですよね。
ポイント界隈ではPayPayやLinepayのキャンペーンが話題です。
しかし、一つお伝えしたいのは
ポイントを得るために不必要な買い物をしないこと
です。それは資産形成に対して完全な逆走です。
ポイント獲得も、ポイント投資も効率的にやればチリツモではありますが、
「あくまでオマケ程度」
の感覚からはハズレない方が良いでしょう。
以上、今回も最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m
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