日比谷タクミ 令和を生きるサラリーマンの資産形成

日比タクです。アセット分散×配当再投資による王道インカム投資を行っています。会社員として堅実な資産形成を目指される方に向けて投資・資産管理の情報を発信しています。

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まずは「収入のうち何割を投資に回せているか?」をKPIにすべき理由

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こんにちは、日比谷タクミです。

 

日比谷タクミはサラリーマンが資産形成を行うにあたって、一番最初に設定して改善すべきKPIは、

収入のうち何割を投資に回せているか?

だと考えています。

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これをKPIとして設定して改善することで、資産形成のスピードとトップラインを決めていくと考えています。今回はその理由を解説していきます。

 

複数ある資産形成の管理指標

資産形成のKPI候補

資産形成にはいくつか必要な重点管理指標(KPI)があると思っており、これを設定している人もいれば、設定していない人もいます。

この資産形成におけるKPIは様々な考え方がありますので、考えられる選択肢を一旦並べてみましょう。

・収入額
・支出額
・投資金額
・平均リターン
・リスク
・配当・分配金利回り

これらは、どれも資産形成に関係しそうな指標ですが、どんな指標がKPIになりそうでしょうか。

 

KPIの定義と条件

KPIの定義

KPIという言葉を普段仕事でお使いになっている方も、そうでない方もいらっしゃると思うので再度定義を整理すると、

KPI = KGIに影響を与える指標の中でも、最も重点管理すべき指標

となります。

 

ここで出てくるKGIというのはKey goal indicaterの略であり、つまりゴール指標です。資産形成をゴールとするなら、「○○歳までに到達したい目標資産額」といった感じになるでしょう。

 

例えば、あなたが個人事業で店舗型のアイスクリーム屋をやっているという例を出して考えてみましょう。 あなたが「もっと売上を上げたい」と考えた時、KGIは売上になります。

売上というKGIを構成する要素を最も簡単に分解すると、

客数×客単価

となります。今回のケースではこの客数か、客単価のいずれかがKPIの候補となります。


まず、戦略には常に前提条件があります。

元々の店舗コンセプト、立地、商品などの特徴や、予算を使ったキャンペーンなどが実施可能かどうか、など状況によって異なると思います。

 

立地が変えられない店舗型のアイスクリーム屋の場合、追加予算がないと客数を急激に増やすのは簡単ではないでしょう。個人事業だとすると、集客のためにマーケティング予算に支出するのは現実的ではなさそうです。

 

そうなると、重要的に管理すべきは客単価になりそうです。客単価をKPIとして、シングルでなくダブルのアイスクリームをオススメする、トッピングを提案する、などのアップセルを行うことが実行可能性の高い戦略になります。

 

この客単価という指標は、売上に大きなインパクトを与え、かつ努力次第でコントロールができる指標であり、この前提条件下ではKPIとして妥当と言えます。

 

KPIの条件

前述のようにKPIには条件があります。

 

①KGIに直接連動している
②コントローラブル(努力で改善可能)である
③改善した時のインパクトが大きい

 

"重要管理指標"なので、数ある管理指標の中でもゴールに直接的に大きなインパクトを与える指標、かつ自分自身でコントロールできる(改善可能な)指標であることがKPIの絶対条件です。

 

実際のビジネスの現場でも、このKPI設計が事業成否を決めると言っても過言ではありません。一般的いは、事業KGI・KPIの設定と、それを細分化した部門KPIの設計などはトップマネジメントの仕事で、実際にその部門KPIを達成するのが部門長の仕事です。

日比谷タクミも海外での事業立ち上げ、経営をしていましたが、結構なウェイトの時間をこのKPIストラクチャーの設計と管理に充てていました。

 

資産形成のKPIを絞り込む

それを前提に考えると、資産形成を目指すにおいて、一番最初に設定して改善すべきKPIを何にするかは自ずと決まってきます。

 

例えば、収入額はどうでしょうか?
収入は簡単に上げることができません。昇給にも昇格にも運という要素が絡みます。つまりコントロールの難易度が高いといます。副業という選択肢もありますが、時給仕事はインパクトが限定的で、ビジネスを作ろうとすると難易度も高くなります。収入はどうもKPIの条件には合わないと言えます。

 

では、平均リターンはどうでしょうか?
確かにアセットアロケーションを変更し、期待リターンを高くするためにアセットを再構成することは可能ですが、その分、リスクは高まります。リターンを高めるためにはリスクというトレードオフが存在するため、リターンを改善してもリスクを負うという意味で、改善インパクトを語るには微妙ですね。

 

配当・分配金利回りも候補の1つです。
リスクを大きく増やさずに配当・分配金利回りを上げる手法もあるので、コントローラブルと言えそうです。しかし、仮に配当・分配金が高くても、そもそもの投資額が少ない場合、KGIである資産額に与えるインパクトは軽微です。
配当・分配金利回りをKPIとして改善し資産額を増やしていくために、すでに現時点で一定の資産額あることが前提条件になります。

 

諸々考慮すると、資産形成を目指す上で一番最初に設定して改善すべきKPIとしての条件を満たすのは、

「手取り収入のうち何割を投資に回せているか」
=収入投資率

でないかと考えます。なぜならば、この指標はKPIの条件を満たしています。

 

①直接的にKGIである"資産額"に連動をしている
投資額は資産額に直接影響を与えます。

②コントローラブルである
収入投資率を高めたい場合、自身の努力で支出を抑制するといったアクションが可能です。
③改善できた時のインパクトが大きい
月30万円の手取り収入で収入投資率が20%の所を、家計改善によって40%を投資に回せるようになった場合、投資額は月6万円→12万円となります。

 

まとめ 

日比谷タクミは現在、毎月手取り収入や配当・分配金の合計額からの約65~70%を投資に回せている状態が作れており、収入投資率は改善余地がほぼ無くなったのでKPIからは外して次のフェーズに移っています。

ビジネスでも投資でも、フェーズに沿った適切な指標設計が行えないと決定的な成果に繋がりません。

 

どんなフェーズで、どんな指標を置くかは人それぞれではありますが、まずはこの収入投資率という指標を十分に改善した上で、同時並行または次の段階においてリターン・利回りの改善、リスク最適化、収入額といった指標に着手すべきでしょう。

 

今回はKPIの考え方と、資産形成においてまずKPIに置くべき指標について書かせて頂きました。もしご意見、ご感想があればぜひお聞きしたく、コメント等頂戴できれば幸いです。

 

以上、今回も最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m 

 

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