日比谷タクミ 令和を生きるサラリーマンの資産形成

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セミリタイアを目指すサラリーマンが考えておくべきこと ②収入編

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こんにちは、日比谷タクミです。

今回は①の必要金額編に引き続き、

セミリタイアを目指すサラリーマンが考えおくべきこと①収入編

について書きたいと思います。

 

前回のおさらい

※今回の記事は①必要金額編をご覧頂いていることを前提にしていますので、先にこちらをご覧下さい。

www.richsalaryman.work 

セミリタイアの金銭的条件

④累積キャッシュフロー>(①累計生活費×想定インフレ率)+②ライフイベント準備費-③見込み年金支給額

 

50歳でセミリタイアを目指す場合の必要資金(概算)

①1.76億円 + ②0.2億円 - ③0.38億円 = 1.58億円

少なくともセミリタイア後に1.6億程度の累積キャッシュフローを得る見込みが立っている必要があります。

今回は④の累計キャッシュフローです。必要金額をどのように賄っていくかについて、書いていきたいと思います。

 

投資からのキャッシュフローが必要な理由

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ファイナンシャルフリーという言葉がよく使われますが、一般的にファイナンシャルフリーというのは

「投資からのキャッシュフローが、生活費を上回っている状態」

を指します。

 

前回もお伝えしましたが、

「貯蓄を切り崩すようなセミリタイア生活は、リスクが高い」

と考えています。

原資が減っていくと、連動して投資キャッシュフローも下がりますし、突破的なライフイベントによる支出にも対応できません。何より将来手持ち資産が枯渇する不安がある状態でセミリタイア生活をしてても、楽しくないのではないでしょうか。

もちろんセミリタイア後に仕事をしても良いですが、労働収入が必要な状態では普通に働いているのと変わらず、"リタイア"とは呼べないと思います。

まず投資からのキャッシュフローで必要な資金が、概ね担保出来ていることが、セミリタイア生活に入るための第一条件になると思います。

 

必要な元本と投資利回り

セミリタイア生活の必要資金から、必要な投資キャッシュフローを出すために、

「元本がいくら必要なのか?」
「何%の投資利回りを目指す必要があるか?」

が問題になります。

基本的には毎月、毎年キャッシュフローが出るインカム投資になると思いますので、投資キャッシュフローは全てを配当で受け取り、その金額を生活費やライフイベントに回していく、という前提で試算します。

1、投資利回りを4.0%で想定

想定投資利回りが楽観的過ぎても悲観的過ぎても良くないので、全世界成長率を使ってみましょう。IMFによると全世界成長率は近年3.7-3.9%で推移しています。実際は株式などの方が長期の平均リターンが高いので、「全世界投資をすればそれぐらいのリターンは取れる」と置いて、利回りを4.0%(税後利回り3.2%)とします。

セミリタイア初年度に必要な生活費を360万円とし、税後利回りで逆算すると

必要な原資は1.125億円

になります。

逆にいうと、セミリタイア開始時に投資元本が1.125億円あれば、全世界成長率4%(税後3.2%)の運用利回りを確保できた時、年間360万のキャッシュフローを作ることができるということです。

しかし、インフレ調整をかけると話が変わってきます。セミリタイアを50歳で開始した場合、インフレ調整の生活費は1年目360万円、2年目は363.1万円と毎月必要額が増えていき、想定寿命の90歳を迎える40年後には、1年で530万程度が必要になります。


※原資1.125億、4.0%運用 

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 1.125億円からの税後3.2%の投資利回りを生活費に充てていくと、原資がどんどん減っていき6,600万程度まで減ります。

さらにこの試算にはまだライフイベント準備費が含まれていません

仮にライフイベントが早期に発生すると投資元本が大きく削られるので、投資リターン絶対額も減ります。そうなるとインフレによる生活費上昇に投資リターンが競り負けて、さらに元本が減っていきます。

加えて、90歳以上まで生きる可能性も考慮すると、かなり不安の残るシミュレーションです。

2、元本1.125億円、投資利回りを4.6%で設定

想定寿命までは資産が持つとは言っても、元本が減っていくのは不安なので避けたい所です。そのため、投資利回りを4.6%(税後3.7%)まで引き上げてシミュレーションしてみましょう。

※原資1.125億、4.6%運用

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こうすると、ほぼセミリタイア開始時の元本を維持することができます。2000-3000万くらい支出を伴うライフイベントが早い段階に起こっても何とか対応できます。

しかし、世界成長率と同様の投資利回りを得ることですら机上の空論なのに、それを上回る投資利回りを出すことに蓋然性に疑問が残ります。

3、投資元本を1.3億まで引き上げて、4.0%運用

※原資1.3億、4.0%運用

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セミリタイア開始時の投資元本が1.3億円あり、4.0%(税後利回り3.2%)運用できれば、インフレ調整後の生活費もカバーできて、40年後も元本をほぼ減らさずに維持することが可能になりました。

この辺がゆとりあるセミリタイア生活を目指すための現実的な最低ラインかも知れません。

これなら不測のライフイベントにもある程度柔軟に備えることができるでしょう。

 

仕事からのキャッシュフローの考え方

セミリタイアという定義ではほぼ仕事はリタイアする、という意味合いを含みます。

一方で、

「早くセミリタイアしたいが、現実的に資金が足りない」
「セミリタイアしても、好きな仕事は続けていきたい」

という点などもあって、仕事はやっていきたいという方も多いのではないでしょうか。

金銭的な部分でいうと、インフレリスクへの対応、生活費以上の予算をもって消費をしたい金額の担保、投資元本の補填、などがメインの対応となると思います。

 

ただ、セミリタイア後のライフスタイルにフィットする仕事となると、選択肢がある程度限られるのと、予めライフワークとなるような仕事をしていくための事前の準備も必要です。

ex.)セミリタイアにフィットした仕事

自宅で出来るアセット型ビジネス
今までの経験を活かしたコンサルや顧問業
スキルを活かしたフリーランス業 

 

サラリーマン時代ほどに稼げる訳ではない
会社員でないので収入を突然失うリスクが高い

という点を踏まえて、何をどこまで出来そうかは事前に検討が必要です。

 

まとめ

・まずは投資元本を1.3億円程度作る
・年4.0%(税後利回り3.2%)の投資利回りを確保できる運用スキルを身につける
・ライフワークと呼べる仕事を通した収入源を複数持っておく

こういった点を担保できていれば、大きな不安のなく、ゆとりを持ったセミリタイア生活に入れるのではないか、と考えています。

 

今回のはあくまでシミュレーションですので、1人1人求めるものも、状況も異なると思いますので、セミリタイアを目指されている方は一度ご自身でも試算をしてみることをお勧めいたします。

 

 

以上、日比谷タクミでした。今回も最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m 

 

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