「株式投資で損失を出さない方法はあるのか?」について3つの観点から真剣に検討してみる
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こんにちは、日比谷タクミです。
株式投資と聞くと、
「株式投資はリスクが高い」
「株式投資はギャンブルである」
といったご認識の方も沢山いらっしゃると思います。
株式はリスク資産であり、利益を出せる可能性もありますが、一方で損失を出す可能性もある訳です。
しかし、その損失を出す可能性を最小限に抑える方法はある、といえます。
今回は主に投資初心者の方に、一歩踏み出してもらえることを願って、「株式投資で損失を出さない方法はあるのか?」について3つの観点から真剣に検討してみたいと思います。
この記事はこんな方におススメ
・投資を始めたばかりの初心者
・株式投資に興味はあるが、リスクがあって怖い方
・損失が出るリスクをちゃんと知りたいという方
1、成長する国、市場に投資すること
よく投資初心者がやってしまいがちな間違いですが、
「〇〇社の株を買った方が良いかどうか」
といった、銘柄の選定にに対して想いを巡らしてしまうことです。
そうではなく、一番最初に考えるべきことは
「どこの国・市場に投資するか?」
です。国に投資するのか、地域に投資するのか、それとも世界全体なのか?というのを考えるのが一番最初のステップです。
GDP、1人あたりGDPを参考に考えてみる
どの市場が伸びるのかの参考にするのに、分かりやすい所でいうとGDPと1人当たりGDPの推移を見るのがオススメです。
これを見ると過去も、今後も先進国においてはアメリカ1強だと思います。
アメリカはテクノロジー分野で世界を圧倒的にリードしており、今後も経済成長が見込めるでしょう。
「米国株」をテーマに株式投資をしている方が多いのはこれが理由です。
中国も伸びていますが、1人当たりGDPは先進国とは大きく乖離があり、投資対象としての魅力はありますがリスクもあります。
世界の人口成長予測を参考に考えてみる。
経済成長のドライバーは人口です。
地域別の人口増加率を見てみましょう。
世界人口の推移(1950~2050年)
※総務省統計局のデータから編集。北米は中央アメリカ及びカリブ海諸国を含む
2020年から2050年の間にはアフリカの人口は爆発的に増えます。2020年~2050年の成長は187%です。しかし、投資対象としては一般的ではありません。
ここでも着目すべきは、超先進国である北米、つまりアメリカも人口が増加するということです。アメリカ市場が最も信頼性の高い投資対象となるのは明確です。
また今後、間違いなく世界の覇権を取るであろうインド、人口成長が確実なフィリピンなども面白い投資対象ですね。
いずれにしても、経済成長が鈍化していて、人口も減少していくヨーロッパと日本の市場に投資をするというのは厳しいですね。
特に日本市場は投資対象として不適格とも言えるかもしれません。
2、長期で投資すること
長期投資であれば元本割れリスクは大きく低減できる
株式投資というと、
「売った」「買った」「儲けた」「損した」
というイメージがあるかと思いますが、そういったことが株式投資だと思って参入すると、損失を出す可能性が高いです。
「投資は長期で考えるべきである」というのが結論ですが、その根拠を示してみます。
※年平均リターンとばらつき(1950年~2009年)
※ウォール街のランダム・ウォーカーから引用、編集
この図は1950年から2009年までの米国の主要株式指数S&P500のインデックスの年平均リターンのちらばりを現したものです。
この図からは、投資期間が1年の場合は利益が出る可能性もありますが、損失が出る可能性も高いです。しかし、投資期間が15年を超えると、驚くことに元本割れのリスクがほぼ無くなることを示しています。
インデックス投資
世界には高度に分散された株式インデックスが沢山あります。
[先進国インデックス]
S&P 500指数インデックス
→VOO バンガード S&P 500 ETFに連動
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
→VT バンガードトータルワールドストック に連動
MSCIコクサイ・インデックス
→eMAXIS Slim 先進国株式インデックスに連動
[新興国インデックス]
MSCI エマージング・マーケット・インデックス
→eMAXIS Slim 新興国株式インデックスに連動
FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)
→VWO バンガードFTSE・エマージングマーケッツに連動
これらのインデックスに連動した投資信託やETFに投資することで、世界中の株式への国際分散投資が簡単に出来てしまいます。
代表的に例としてMSCIコクサイ・インデックスを取り上げてみます。
「MSCIコクサイ・インデックス」は、日本を除く先進国の株価動向を示す代表的なインデックスです。日本を除く先進国22ヵ国に上場する大・中型株を構成銘柄の対象としており、時価総額でみて市場の約85%をカバーしています。
浮動株※ベースの時価総額加重平均で算出されており、組入銘柄の見直しは2月、5月、8月、11月末の四半期に一度実施されます。※ニッセイアセットマネジメントHPより
この指数は上位組み入れ銘柄でいうと、Apple, Amazon, Microsoft, Facebook, JP morgan, Johnson & Johnsonなどでアメリカ企業が中心ですが、アメリカ企業は全体の65%程度で、残りは他の先進国の株式です。1300以上の銘柄が組み入れられていて、先進国の優良株式に高度に分散されています。
また、四半期に一度銘柄を入れ替えてパフォーマンスを改善しているので、組み入れ銘柄の業績が落ちたから、インデックスのパフォーマンスが落ちるという訳でもありません。
MSCIコクサイ・インデックスのパフォーマンスや詳細はこちらから見れますので、ぜひ除いてみてください(英語ですが、内容はわかると思います)
高配当株式の配当再投資
インデックス投資と並ぶもう1つの投資手法が配当再投資です。インデックス投資は基本的に配当金が出ないものが多いので、配当はそのままインデックス内で再投資されていきます。つまり、インデックスを売却しなければ利益は確定できません。
しかし、配当を目的とする投資では配当をその都度受け取って利益を確定します。利益確定をする際に税金がかかるので、長期的なパフォーマンスはインデックス投資より劣後することがデメリットですが、手元に確実に利益が出てくる状態の安心感は非常に高いです。
配当を目的とする投資家の方々にとって身近な投資対象となるのは、
・高配当株
・高配当債券ETF
・高配当株式ETF
・REIT
などです。
日比谷タクミが保有している高配当株式の銘柄でいうと、米国株ではAT&T, BTI, ABBV, IBM, PM, RDS-Bなどです。日本株もJT、オリックス、キャノン等の高配当株のみ持っています。
本記事では個別の銘柄紹介は控えますが、本サイト内では日比谷タクミのポートフォリオなども公開しているのでご参考にください。
もらった配当金の使い道は、
・自分で使う
・再投資する
が考えられますが、日比谷タクミは配当再投資をオススメします。
配当再投資の威力については▼こちらの記事で詳しくシミュレーションをしています。業績が健全な高配当株式への配当再投資ではそんなに簡単に損失が出ないことが分かると思います。一度ご覧いただき、参考にしてください。
3、ドルコスト平均法で積み立て投資を行うこと
最後に大切なのが、継続してコツコツと毎月投資口座に入金をして積立を行うことです。これはインデックス投資も、配当再投資の戦略を取る場合も一緒です。
ドルコスト平均法によって時間分散を行うことで、投資の高値掴みリスクを緩和します。
ドル・コスト平均法(英: dollar cost averaging)とは、株式や投資信託などの金融商品の投資手法の一つ。定額購入法ともいう。金融商品を購入する場合、一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して投資する。例えば「予定資金を12分割して、月末ごとに資金の1/12を投入し、一年かけて全量を買う」という手法。
※wikipedia
「もしドルコスト平均法を知らないよ」という方がいれば、詳しくは日本証券業協会が出している説明が分かりやすいのでこちら
まとめ
インデックス投資にしても、配当再投資にしても、
・成長する国、市場に投資すること
・長期で投資を考えること
・毎月継続して積立を行うこと
の3つが大切です。
日比谷タクミは高配当の株式・ETF・債券への投資をメインとしていますが、インデックス投資も行っています。どちらも長期投資で、毎月継続して購入しています。
①インデックス投資は長期投資として、とても信頼性の高い投資戦略だと思う。課税先送りによる効果もリターン増幅に役立つ。しかし再投資される配当金がそもそも少ないので、株価の下落局面で身動きが取れない。
— 日比谷タクミ ◇インカム重視の兼業投資家◇ (@Hibiyatakumi) June 19, 2019
②高配当株、連続増配株の配当再投資戦略は下落局面に強い。
なので私は併用している。
「株式投資で損失を出さない方法はあるのか?」について3つの観点から真剣に検討してみるというテーマで書いていきましたが、損失=元本割れが起きないかどうかで言うと、将来は何が起こるか分からないので、確かなことは言えません。
しかし、過去から学び、適切な投資行動を取ることで、損失を出してしまう可能性は極めて小さくできるというのがお伝えしたかったことです。
この記事が、投資を始めたいと思っている方々の何かの参考になれば幸いです。
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以上、今回も最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m
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