投資におけるコア・アセットと非コア・アセット
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こんにちは、日比谷タクミです。
投資ポートフォリオを組むにあたって、
・リターンの中核となるコア・アセット
・ポートフォリオを補完する非コア・アセット
について明確にしておくことが大切になります。
もちろん投資可能資産の大小によって物理的なポートフォリオの制約もありますが、本サイトでは基本的に分散投資を推奨しています。
これは株式、債券、REITと先進国、新興国、国内などにアセットクラスをまたいで資産を保有することを指しています。
一部では、コア・サテライト戦略とも呼ばれてますが、ここでは考え方として、コアアセット、非コアアセットについての日比谷タクミ自身の見解をお伝えしていきたいと思います。
投資におけるコア、非コアの考え方
基本的方針
日比谷タクミのアセットアロケーションとリバランス方針については、こちらの記事で解説しています。
その中で、ターゲットとするアセット比率については以下のような構造になっているとお伝えしました。
株式は60~70%
債券は20~30%
REITは10~20%
株式には優先株式PFFを含み、債券はハイ・イールド債、REITはインフラファンドなどを含むので、厳密なアセットクラス分類という訳ではありませんが、上記でバランスを保っていくことをアセットアロケーションの基本方針と考えています。
コア・非コアの概念図
以下はサンプルとして日比谷タクミ自身のポートフォリオにおけるコア・非コアの概念図です。
リターンの中核となるコア・アセット
インカム投資による安定したキャッシュフローを重視する日比谷タクミにとって、青のコア部分に当たる、
・高配当株
・高配当株式ETF(HDVやSPYD)
・優先株式ETF(PFF)
・ハイ・イールド債(JNK)
などは配当利益を獲得する上での核心的なアセットで、運用資産の半分程度を置いています。
ここのコアを太く、長く育てていくことを軸にしてポートフォリオが構成されている、と言っても過言ではありません。
そのため、銘柄選定にも慎重に時間をかけますし、一定のリバランスは行うものの、バイアンドホールドで長期保有をする前提とした銘柄群です。
キャッシュフローを目的としているので、株価はあまり気にしておらず、減配の可能性が低い、もしくは減配があっても十分な利回りが維持できそうな株式、ETFを中心に構成されてます。
ポートフォリオを補完する非コアアセット
一方で非コアアセットは、
・ポートフォリオのリスク・リターンのバランスを取ること
・経済状況、景気、ライフスタイル変化などに応じてフレキシブルに調整すること
などを主な目的として存在しています。
例えば債券ETF。日比谷タクミはBND、VCIT、VCLTなどの先進国債券ETFを複数保有していますが、通常時はこれらのアセットはポートフォリオのバランサーとして機能します。
ある程度株式と相関はありますが、やはり値動きの質は異なり、株式インデックスが上下していても、これら債券ETFのボラタリティは低いです。
[参考]VOO(青)、BND(緑)の過去一年の価格推移
そのため、
・普段は分配金をもらいながらPFのバランスを取る役割を担う
・株式の暴落時には売却してエンキャッシュした上で株式を拾う資金とする
というオプションを持つことも可能です。
また、REITの長期平均リターンは株式インデックスより高いですが、金利動向などに影響を受けやすく、値動き(リスク)が大きいアセットクラスです。
事実、リーマンショック時は株式よりも大きく下落しました。
[参考] FTSE REIT指数とRussel3000の20年リターン比較
REITは長期で持てば報われやすいアセットではあるものの、利益がでるタイミングでは一部利確して、コアアセットに資金を移すという手段も取れることがわかります。
フレキシブルな余地があって良い理由
これらの債券、REITなどのアセットは、非コアであってもポートフォリオのリスク・リターンのバランスを取るためには必要なアイテムと捉えています。
しかしその時に応じたリスク管理や超過リターン獲得のためには「バランスを動かせる余地」はもっておくべきだと判断しており、
債券は20~30%
REITは10~20%
と保有比率のターゲットに幅を持たせています。
考え方としては、債券やREITの保有比率が上がったり下がったりすると、株式の保有比率も上下する、という考え方です。
もちろん株式持分が増えれば債券やREITも増やさないとバランスは取れませんが、基本的には
・コアは増やすだけ
・非コアは増えたり減ったりもする
という考え方になっています。
企業経営も一緒ですが、例えば企業には変わらないビジョンや事業目標達成のために必要な全社戦略があります。
しかし、事業部単位にブレイクダウンした戦略などにおいては、現場に合わせた仮説検証やトライアンドエラーを繰り返し、マーケットに沿ってアジャストしながら全社戦略の達成に貢献します。
投資で言うなら、非コアのアセットクラスの比率を少し変えることだったり、銘柄を入れ替えたりすることなどが、それに当たります。
実際に日比谷タクミも非コアアセットについてはある程度、柔軟に売買をしています。
・インデックス比率を減らす
・投信とETFでパフォーマンス比較をする
・値上がりしたJ-REITを利確して、インフラファンドを入れる
などがその一例です。
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まとめ
日比谷タクミは分散投資を基本としているので、このポートフォリオにおけるコアと非コアの考えを意識しています。
インカム投資家としてなるべくキャッシュを遊ばせたくないものです。
しかし資金を全て身動きが取りづらいコアアセットに投下すると、マーケット状況が変化した時や、自身の状況が変化した時に柔軟性が持てません。
分散効果に加えて、投資戦略に柔軟性が持てる
という観点からもこのコアアセット、非コアアセットの考え方は有効だと思います。
皆様の参考になれば幸いです。
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