日比谷タクミ 令和を生きるサラリーマンの資産形成

日比タクです。アセット分散×配当再投資による王道インカム投資を行っています。会社員として堅実な資産形成を目指される方に向けて投資・資産管理の情報を発信しています。

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株価の下落する局面で穏やかに投資を継続するために3つの考え方

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こんにちは、日比谷タクミです。

世界中で製造業PMIが悪化、債券利回りの低下、10年債券と2年債券でも逆イールド発生など、リセッションの足音がひしひしと忍び寄っています。

さらにトランプ大統領の強硬的な政策により対中貿易関税問題は泥沼化の様相を呈しており、株価のみならず世界経済にその影響が広がってきています。

※8/23のS&P500 map

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今後、世界経済、米国経済、そして日本の株式市場はどうなっていくのか?

もしかしたら今後、大きな暴落や長期のリセッションに見舞われるかも知れません。しかし、堅調な米国経済の元でその懸念が杞憂に終わる可能性もあります。

今回は、

「株価の下落する局面で穏やかに投資を継続するために必要な3つの考え方」

について、関連記事を挟みながら解説していきたいと思います。

 

 

①株価は買った時より下がるものと思って投資をする

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一般的に資産運用において、もっとも期待リターンが高いとされるのが"株式"です。

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投資家を襲う短期の誘惑

ジェレミー・シーゲルの「株式投資の未来」にある有名な図ですが、債券、金などに比べて、株式のリターンは圧倒的に高いです。

企業は経済成長やインフレを自社の事業に取り込んで成長していくため、資本主義経済が成長していく限り、株式市場は長期的に成長していくと考えられます。

しかし、残念ながら短期で見ると、

株式というのは下落と上昇を繰り返します。

「私は長期投資をしている」とどれだけ考えていても、10年、20年、30年という時間は、人間にはあまりにも長い時間です。

それよりも、目の前の株価が気になるのです。

目の前に上昇相場があったり、含み益がある状態であれば「もっと儲けられるかも!」と思い、高値で買ってしまい、後に手痛い暴落を食らったりします。

また、下落相場だったり、含み損を抱えた状態が続くと人間は間違くなく不安が募っていきます。

人間は、プロスペクト理論で説明されている損失回避性という特性を持っており、得をするよりも、損を回避する生き物です。

※プロスペクト理論

損を回避したいと思う一心から、

「もうこの株はダメだ・・・。今損切りをしないと損失が広がる・・・」
「この含み損を埋めるにはナンピンするしかない・・・」

と感情なトレードを繰り返し、手痛い損失を被ってマーケットから退場していきます。

含み損を想定して投資する

そもそも、損失を期待して投資を行う人は居ません。

誰しもが、投資をすることによるゲインを期待しています。

・投資によって資産を増えたことによる、ちょっとした豊かな生活
・大儲けしてリッチになり、欲しいものが手に入る生活
・老後の心配のない生活

そんな淡い期待を抱いて投資を始めるのが普通です。

しかし、現実は残酷なもので、多くの人は投資を後に含み損を抱えて、不安で憂鬱な日々を送ることになります。

これは基本的に、

"投資への期待が間違っている"

ことにより起こります。

投資方針や投資戦略を考える段階から、少なくても向こう10年においては、「含み益を抱える」「お金が増える」という可能性とあわせて、

「含み損を抱える」「お金が減る」

という可能性が等しくあることを、大、大、大前提において投資を行うべきなのです。

投資は、米国のインデックスなど成長の蓋然性が極めて高い投資対象に投資を行う限り、15年を超える長期ではプラスサムゲーム(つまり負けない)投資になることが、過去のパフォーマンス検証により実証されています。

しかし、短い期間においては、買値から上昇する可能性も、下落する可能性もあります。

 

 

②投資対象を分散しておく

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損失を出すリスクのコントロール

前述の通り、投資においては短期では勝とうとする必要はないのです。まずは大きく負けることを防ぐのが重要です。

「ゲインを出すこと」よりも、「ロスを出すリスクを減らす」いう、

損失のリスクをコントロールする

というのが一番にやるべきことです。

リターンを最大化することについてはよく語られますが、損失のリスクをコントロールすることについては、多く語られていません。

仮想通貨バブルに上手く乗って億り人になり、不労で稼いだ投資余剰資金が潤沢にあるといった方はまだしも、サラリーマン投資家の場合、投資をするための原資は給与からになります。

汗水たらして働いて入金した投資資金に余剰資金も何もありません。

確定した損失でないにしても、自分の証券口座の評価額がどんどん減っていくのはかなり精神的につらいものがあります。

投資を行う限り、短期での含み損は避けられないと考えるべきではありますが、

・そのリスクを適切に抑える
・負けない資産形成につなげる

という視点はとても大切です。

アセットクラス、銘柄の分散

投資におけるリスクコントロールは、投資対象の分散から始まります。

・投資するアセットの種類(株式、債券、REIT、商品など)
・投資する国・地域
・投資する銘柄

参考までに日比谷タクミのアセットクラスの分散をご紹介しますが、

・先進国株式(米国株、英国株、カナダ株)
・新興国株式
・国内株式
・先進国債券
・新興国債券
・国内REIT
・海外REIT

などに分散投資をしています。

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ちなみに投資をしているETF、個別銘柄などの合計は50近くになります。

 

この分散投資をすることのメリットは、

①値動きが分散することで、ポートフォリオ全体のボラタリティが低くなる
②時期やタイミングによって上昇・下落するアセットクラスが変わるので、売却リバランスによって追加収益も得られる

といった点が挙げられます。

アセットクラス毎の値動き相関をきちんと把握して、アセットアロケーションを行うことで、ポートフォリオ全体のリスクを抑え、リターンを安定化させることが可能になります。

詳しくは以下の記事で書いていますので、 ぜひご参照ください。

③配当・分配金が出る銘柄に投資する

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例えば、株式に投資をするにしても投資戦略には様々なものがあります。

・インデックス投資(マーケット全体のインデックスに投資する)
・グロース株投資(成長期待がある銘柄に投資する)
・バリュー株投資(本来の企業価値に比べて割安な銘柄に投資する)
・高配当株投資(配当利回りの高い株式に投資する)

投資戦略の好みは人それぞれですが、それぞれの投資手法には特徴があります。

平均的な成長を狙うインデックス投資

マーケットに投資をするインデックス投資は、投資対象となる地域×アセットクラスの経済成長にBETする投資手法になります。有名なのは、

・米国S&P500に投資するETFのVOO
・世界全体の先進国に投資するETFのVT
・新興国に投資するETFのVWO

などになりますが、これ以外にも債券インデックス、REITインデックスなどマーケット全体に投資することになる、投資対象のインデックスは沢山あります。

前述しましたが、長期にわたって資本主義経済が発展していくことを期待するのであれば、市場全体の株価は上がり、時価総額は上昇していきます。

これに投資するのがインデックス投資であり、個別のセクターや個別銘柄に投資をする訳ではないので、長期で安定的なリターンを期待できるのが特徴です。

しかし、いわずもがな、市場が下落するとインデックスも下落します。

グロース株投資、バリュー株投資

グロース株投資というのは、売上・利益が継続的に成長している銘柄に対して資金を投下して、キャピタルゲインの最大化を追求するという投資戦略です。 

株価の上昇インパクトは大きくなりやすいですが、今後の成長期待も織り込んで買われるためPERが高くなりがちで、成長期待が崩れた時の下落インパクトも大きくなるのが特徴です。

ITバブル後のIT銘柄などは普通に90%下落とかもありました。

現在、時価総額の大きなグロース銘柄として広く認知されている銘柄は、

MSFT マイクロソフト
AMZN アマゾン
V ビザ
MA マスターカード

など、IT関連、フィンテック関連銘柄などが該当します。

※グロース株投資に対する向き、不向きについてはこの記事で解説しています。

 一方で、バリュー株投資は本来の適正価格よりも安い価格で放置されている銘柄

PER:株価収益率
PBR:株価純資産倍率

といった基準でスクリーニングしつつ、財務的分析から見た適性価格と、現在の株価が乖離している銘柄を発掘して投資します。

バリュー株投資も高いキャピタルゲインを獲得できる可能性がありますが、割安に放置されている銘柄は、市場の下落局面では特に徹底的に売り込まれる局面もあります。

高配当株投資

日比谷タクミの投資戦略はこれに該当します。

しかし、高配当な個別株式に投資をしているだけでなく、分配金利回りの高い債券やREITなどのETFなどにも投資をしているため、

高配当×分散投資戦略

とも言えます。

配当や分配金は定期的に払い出されるため、そのタイミングで確定した利益であり、手元で受け取れるキャッシュフローとなります。つまり、株価が下がった時も基本的にはずっと保有アセットからの配当・分配金を受け取ることが出来ている訳です。

5%や6%といった高い配当利回りの銘柄は低成長化しているケースが多く、株価の成長期待が低いです。そのため、好景気な株価上昇局面ではリターンは他の投資戦略に比べて劣後します。

しかし一方で、高い利回りの配当金をずっと受け取り続け、それを再投資に回せる高配当戦略は、株価が下落する局面において、株数・口数を高い配当利回りで増やすことができるという強みを発揮します。

まとめ

・株価は下がるものと思って投資すること
・投資対象の分散をしておく
・配当、分配金が出る銘柄に投資する

こういったスタンスでの投資戦略の組み方は、下落する局面で精神的な安定性を保って穏やかに投資を継続するための考え方の1つと言えます。

投資スタンスは人それぞれですが、日比谷タクミはサラリーマン投資家なので、自分が仕事を通して稼ぎ、支出を抑えて捻出した投資原資をとても大切に思っています。

必要以上のリスクに晒すことなく、かつ十二分に活用して、堅実で安定的な収益に繋げたいと思っているので、儲けることよりも、損失を出さないことに優先順位を置いてます。

 

今回の記事が参考になれば幸いです。

 

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