【海外ETF vs 投資信託】VTとeMaxis slim先進国株式を実際に買って、半年間のリターン比較をしてみた
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こんにちは、国際分散 配当再投資で令和の生き残りを目指す日比谷タクミです。
日比谷タクミは高配当株式、高配当ETF等を中心に分散投資をしながら、配当金を再投資する投資戦略を取っています。
そのためメインの投資先は米国の高配当株式ETF、米国・英国・カナダの高配当株式、高配当の債券ETFなどが中心となりますが、一部長期でのキャピタルゲイン狙いでインデックスも保有しています。
インデックスにおいては先進国と新興国を買っていますが、ドル建ての米国上場インデックスETFと、日本の投資信託を両方保有するようにしています。
これは主にパフォーマンス比較をする目的です。
今回は実際にeMaxis slim先進国株式と、VT バンガード・トータル・ワールド・ストックETF2つを同じ期間保有してみてのパフォーマンス結果について報告したいと思います。
この記事はこんな方におススメ
・インデックスファンドとETFどちらが良いのか分からない
・ドル建てと円建てのどちらのインデックスが良いか決めきれない
・配当自動再投資の投資信託と、課税されるETFはどちらがいいのか?
VTとeMaxis slim先進国株式の概要
VT バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
世界最安値のコストで良質なETFを提供するバンガード社が誇る、世界での一番信頼性の高いETFといってよいのがVTです。
米国株式のシェアが54.6%と半分を超えているにも関わらず、47ヶ国に投資をして組み入れ銘柄数は8110銘柄、時価総額は128億ドルを超えるマンモスETFです。
各証券会社の人気海外ETFランキングでは常にトップ3圏内に入ります。
ベンチマークとなっているFTSE グローバル・オール キャップ・インデックスは、大型・中型株・小型株も全てインデックスに含み、全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしています。
海外ETFのためドル建てで投資が必要になるのと、配当金が四半期ごとに出るため、自分自身で再投資が必要になります。
※VT 10年チャート
eMaxis slim先進国株式 [投資信託]
こちらも先進国株式のセグメントでは常に投信人気ランキングTOP3に顔を出してくる超人気銘柄です。
eMaxis slim先進国株式がベンチマークするMSCI コクサイ指数は、先進国22カ国に上場する大・中型株を対象にしたインデックスで、日本の銘柄を除いています。1300を超える銘柄が用いられており、全世界市場の約85%をカバーしている、こちらも日本が誇る大きな投資信託です。
eMaxisシリーズは日本の中で、手数料が圧倒的に低い投資信託として知られており、買付はノーロード(無料)、信託報酬はわずか0.108%です。
日本の投資信託なので円建てでの投資になります。また分配金は出さずに自動で内部再投資されます。
※eMaxis slim先進国株式チャート 2017/2/27(設定日)~
パフォーマンス比較
FTSE グローバル・オール キャップ・インデックスも、MSCI コクサイインデックスも世界的に有名な指数ですので、ベンチマークの信頼性は抜群と言えます。
さてそんな両銘柄について、実際に期間を揃えて実際のパフォーマンスを比較してみましょう。
前提条件①
・VT, eMaxis slim先進国株式の両方に2019年1月1日に投資したと仮定
・投資額はだいたい100万円を目安
VT:140株
eMaxis slim先進国株式:基準価格×100口
→eMaxis slim先進国株式の勝利
配当・分配金を考慮しない比較の結果、わずかな差ではありますが、eMaxis slim先進国株式のパフォーマンスが上回りました。
前提条件②
・VT, eMaxis slim先進国株式の両方に2019年1月1日に投資したと仮定
・投資額はだいたい100万円を目安
VT:140株
eMaxis slim先進国株式:100株
・VTの払い出し分配金を評価額に考慮
→ 配当金が上乗せされるとVTの勝利
税後配当金を評価額に上乗せすると、VTのリターンが上回ります。
この税後の分配金利回り0.9%(半年分)は、実際に日比谷タクミがこの2019年1月1日~6月30日に受け取った税後分配金をベースに計算していますので、これが実数です。
前提条件③
・VT, eMaxis slim先進国株式の両方に2019年1月1日に投資したと仮定
・投資額はだいたい100万円を目安
VT:140株
eMaxis slim先進国株式:100株
・VTの払い出し分配金を評価額に考慮
・為替変動を考慮
→ 為替レートが円高に振れたので、eMaxis slim先進国株式の勝利
為替レートは年始から今まで1円強円高に振れている状況です。そのため、為替の含み損を考慮すると、再度eMaxis slim先進国株式のリターンがVTを上回ることになります。
まとめ
どこまでをパフォーマンス評価の基準とするかですが、日比谷タクミの意見としては為替レートは円安に振れるケースもあるため、参考程度と考えて、今回の比較でいうと前提条件②までをベースに考えれば十分だと思います。
この期間においては、分配金込みではVTに軍配が上がりましたが、その差は僅差です。
VTで運用しながら、配当再投資をすぐに行う場合の株式購入手数料などを考えると、再度eMaxis slim先進国株式に軍配が上がるかも知れません。
結論、
「ほとんどパフォーマンスは変わらないので好きな方を持とう」
となりました。
為替変動に肝を冷やしたくない方、再投資が面倒な方は日本の投資信託でもいいと思いますし、ドル建てで運用したい方や分配金を着実に受け取って利益確定をしたいという方は海外ETFが良いかも知れません。
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