1年間で純金融資産が1,200万円ほど増えている件
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こんにちは、日比タクです。
今回はちょっと生々しいお話で、普段はあまり言及しない
"資産額の増加"
についてのお話です。
本サイトはサラリーマンの資産形成というテーマで情報発信をしており、
・家計、マネーリテラシー
・資産運用
・仕事、キャリア
などをメインに記事にしています。
個別銘柄の分析とかは自分以外にもお詳しい方々がブログなどで書かれていらっしゃるので、日比タクはあまりタッチしてません。
それよりは資産形成に対するスタンスや考え方、そしてそれを支えるマネーリテラシーなどの方が大切だと考えている。本サイトでは、そういった情報の発信をメインにしています。しかしリアルな資産形成を知っていただくために、運用資産の状況なども公表をしています。
断片的には本サイトやTwitterなどでもお伝えしている内容を統合し、今回は、
”1年間で純金融資産が1200万円増えている件”
というテーマで、資産増加の中身についてお伝えしていきます。
過去1年間の純金融資産増加額
日比タクは週次・月次で投資のパフォーマンス記録をつけるようにしており、月次ではかなり詳細な投資結果や財務推移をモニタリングできるようになっています。
いわゆる無リスク資産である生活防衛資金と投資用待機資金であるキャッシュポジションは別にしており、本サイトでは運用中のリスク資産額のみを公開しております。
以下が通貨別の運用残高です。
2018年11月~2019年10月の1年間(端数は四捨五入)で見ると、
・USDベース資産は2018年11月の34万ドル→2019年10月の49万ドルまで増加。当時2018年11月時点のドル円レートを113.0円、現在のドル円レート108.5円と考えると3840万→5310万円となり1470万円の増加。
・円ベース資産は減らしており、830万→790万とマイナス40万円
・2019年8月の暴落時に円の待機資金を230万ほど、投資資金としてドル転
この期間で無リスク資産への資金の積み上げはないので、1470万-40万-230万円=1200万円が、ざっくりとしたこの1年間の純資産増加額です。
純資産増加分の内訳
純金融資産が1,200万円増加ということですが、その内訳はどうなっているでしょうか?普段は配当収入の最大化を重視しているので、あまり資産額自体には触れていませんので、この機会にお伝えしたいと思います。
大きく分けて純資産に影響するのは、
①家計収支
②配当収入
③売却、リバランスの売却益
④含み益の増加
の4つになります。
ちなみに日比タクの投資スタンスは過去の記事でも沢山紹介していますので、まだご欄になっていない方は以下の記事などをご参考にください。
基本的に現在はキャピタルゲインは狙わず、ほぼインカムゲインを目的としたものになっています。
①家計収支
毎月の収支
まずは収入と支出についてです。
サラリーマンが資産形成を行う上での最大の強みは、安定収入があることに尽きますが、この安定収入をどのように活用するかが本当に大事です。
資産形成の結果を最大化するには、収入を最大化して、支出を最小化するしかありません。その結果として残る手残りを堅実に運用すればいいのです。
日比タクの場合、だいたい平均の本業収入−支出で、毎月42万程度が増えている計算になります。
※家計収支の推移
確かに30代後半にしては年収はまぁまぁ高いのかな、とは思います。
しかし、個人的には月14、15万に抑えることができている生活固定費(家賃、光熱費、食費など)の管理の方が、資産形成には大きなインパクトを与えていると思ってます。
計算をシンプルにするために数字を丸めますが、年間42万×12カ月=504万円なので、だいたい500万円が毎月の収支からの純金融資産増加分としましょう。
年2回の賞与
日比タクの場合、賞与というものはまず引き出すことがありません。そして入金日に銀行口座から証券口座に全額移管されます。
そもそも賞与で買うものが無いですし、毎月の収支で生活は賄えているので賞与は全く生活に触れないお金になっています。
金額は毎回やや変動はしますが、ちょっとコンサバに読んで年間手取りで200〜240の間くらいでしょうか。年間220万円としましょう。
毎月の収支と合計すると、だいたい年間720万円が家計収支からの純金融資産増加分です。
②配当収入
本サイトでな定期的に配当金額の報告を記事で出させていただいておりますが、だいたい月10~25万程度の入金があります。
本サイトが想定している読者の方は、会社員として本業があり、場合によっては守るべき家族があります。その中で投資を通して将来への備えであったり、描きたい未来の実現を願っているものと想定しています。
そう考えると、サラリーマンの資産形成における投資の役割は、投じた資金に対して許容できるリスク分だけの利回りを頂く、というのが堅実な発想です。「給料が少ないから投資で稼ぐ」みたいな発想で投資を行うことは推奨していません。
日比タクが行っているのは、
・株式、債券、REITなどの資産分散
・先進国、新興国、国内への投資先分散
・連続増配の高配当株や高配当ETFへの銘柄分散
・値下がりした銘柄の継続買付による時間分散
という、
「分散によるリスク最適化」
を目指した高利回りのインカムポートフォリオの形成です。
※11/21時点 ドル建て資産PF
これらの銘柄から配当・分配金をチャリンチャリンと受け取っており、だいたい過去1年では、180万円の税後配当・分配金になります。
さらに外国税額控除もあるので、実質のインカムゲイン金額はさらに増える予定です。
※2018年度はインカム目的8割+キャピタル目的2割といった持ち分バランスでETFや個別株を保有していましたが、現在はほぼ100%をインカム目的にしています。
これは今後の景気の悪化局面に備えた対応です。インデックス投資信託やインデックスETFなどの大半を売却して配当銘柄に移し替え、継続買付のメインを個別株に移したことで、期待配当金額は大きく伸びました。そのため、現時点で2020年の期待配当金額は年間240万円くらいになります。
③売却・リバランス
不要になった銘柄の一部入れ替えや、売却によるポートフォリオのバランス調整などを総称してリバランスと呼んでいます。
ここ1年でも、ある程度の銘柄入れ替えや予想外に上がりすぎた銘柄の利益確定などを行いました。
まず大きな所では、前述の通りインデックス銘柄の売却です。少額ずつ積み立てていたeMaxis slim先進国、外国株式、新興国などを解約しました。また、VOO, VT, VWOなどのインデックスも買値以上の地点で売却をしています。
併せて円ベース資産が減少している原因でもありますが、J-REITやインフラファンドが上がりすぎていたので、過半を利益確定で売却しています。
それ以外にも、上がりすぎた高配当株の一部をちょこちょこ売却して、別の高配当株に投資をしたりしていますので、そのたびに利益が出ます。
これらをトータルすると、過去1年で約100万程度の売却益は出てました。
④含み益
さて、最後は含み益の増加分です。
日比タクは含み益についてはほとんどと気にしていませんが、一応毎日数字は変動するので記録は取っています。
昨年は10月に暴落があった関係もありNYダウ、S&P500等の株式指数は下がりました。そのタイミングから見れば、現在はNYダウも2割ほど上げています。
※NYダウのチャート
日比タクの資産は債券なども含むので、株式指数と同じ動きにはなりません。
よりマイルドな値動きになっている状況ですが、それでも昨年11月時点よりは株式、債券、REITの含み益は増えています。
だいたい過去1年での含み益増加分が約200万円ですね。
投資パフォーマンス重視の方から見ると、この相場環境でそれだけ?という感じかも知れません。ただ、そもそも含み益を求めていないので、これで十分(むしろ含み益は要らない)と思っています。
内訳の計算結果
上記のざっくり計算を足し上げていくと、
①家計収支で720万円
②配当収入で180万円
③売却、リバランスでの売却益で100万円
④含み益の増加など 200万円
となり、合計で1200万円増加という数字と一致しました。
投資に頼った資産形成をしないこと
純金融資産が1200万増えていると聞くと、
「テンパガー(10倍になる銘柄)を取ったとのか?」
「レバレッジでもかけたのか?」
と疑問に思われるかも知れませんが、単純に毎月の手残りをコツコツ入金、入ってきた配当をコツコツ再投資、そしてポートフォリオのバランスを整えるリバランスを行いながら利益を確定していっただけです。
結果的に一年前から含み益も増えていますが、その比率は高くないことが分かると思います。
含み益はマーケットが好調だった要因が大きく、単なる運だと思っています。この1年で市場が未曽有の暴落をして、資産を1千万とか2千万円とか減らしている可能性すらあるわけですから。
サラリーマンが資産形成を考えるにおいて、
・投資に過度に頼らないこと
・投資をギャンブルにしないこと
この2つが、とってもとっても大切です。
投資戦略そのものは、広く世界に分散されたインデックスに投資してキャピタルゲインを狙うでも良い、高配当アセットへの分散投資でインカムゲインを狙うでも良い。自分にフィットしていて、自分が納得して取り組める投資手法であれば何でもいいと思っています。
必要なのは、投資はあくまでもオマケという感覚です。
上昇相場が続くと、投資をやっているだけでお金持ちになれる気がすることもあるかと思いますが、それは間違いなく幻想です。
「9割の個人投資家は株式投資で失敗して退場する」と言われています。
実際に精緻な統計を取った方は居ないと思いますが、感覚値としても納得の数字です。これは、個人的な感想では、投資家が失敗するのは、投資で稼ごうとしてリスクを取りすぎることに原因があると思います。
資産形成=(②収入 - ①支出) × ③投資利回り
いつも掲載しているこの公式ですが、①の管理が最も重要で、②が続きます。③の投資利回りは最後です。
②と①をこだわりを持って実行し、リスクをコントロールしながら③で増やす。
この優先順位とバランスだけは間違えないように、日比タクもいつも細心の注意を払っています。
まとめ
今回は”1年間で純金融資産が1200万円増えている件”というテーマで、かなり赤裸々な実態をお伝えしてみました。
1200万という金額が多い少ないという話より、お伝えしたかったのは日比タクの場合、純金融資産の増加分の大半は毎月の手残り・賞与などの家計収支から来ているということです。
そして、それをコツコツと継続的に投資した結果として、配当が積み上がって来ています。
短期のマーケットの動きと配当に強い連動性はないので、再投資により複利で積み上がっていきます。来年の配当はより大きな金額になっていることでしょう。
そう、堅実にやっているだけでも、雪だるま作りは進んでいくのです。
もちろんテクニカルなポートフォリオ調整などはしていますが、何が主従なのかはお分かりいただけたと思います。
資産形成のポイントは
・キャリアをきちんと育てて収入を高めること
・支出管理をして多く手残りを増やすこと
・堅実な利回りを投資により得ること
に尽きます。
人により仕事の収入、生活コストや投資環境は異なると思いますが、堅実な資産形成を望んでいるサラリーマンの方の資産形成の一助になれば幸いです。
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