退職後、次に目指すキャリアを語る ~資産形成が支えたチャレンジ~
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こんにちは、日比タクです。
以前の記事で、10年以上務めた優良企業を退職することについて書きました。
今回はその続きとして、自身が目指す次のキャリアについて語りたいと思います。今年の半ばから悩みに悩んで出した結論でした。
現在は退職に向けた準備を進めてはいますが、一応社内では責任ある立場で仕事しているので、退職までに必要な仕事は完了させようと思ってます。
海外案件、他社とのアライアンス関連のプロジェクトなどが重たく、また担当している組織の引継ぎなども可能な限りちゃんとやり、立つ鳥跡を濁さずで出ていこうと思ってます。
私は海外畑が長く、部署も沢山異動してきたので人間関係的にはスッキリと辞めることが出来そうなのは良い点です(笑)
さて、前回の記事では「退職します」とは言いましたが、「退職して何をします」と説明していませんでした。
日比タクは仕事を通して学び経験できることに大きな価値を置いています。資産形成におけるキャリアや本業の重要性を主張している立ち位置なので、今回その説明をしっかりとしたいと思いますが、
今までとは明確に思想と働き方が変わる選択
をしました。
今後は少しだけ違う場所を目指します。
大手企業サラリーマンから卒業
概ね順調(?)だったこれまで
日比タクは30代後半に至るまで、いわゆる大企業に所属してきました。
上司にパワハラまがい(というか今でいうと完全にパワハラ)の指導を受けたり、アプトプットを否定され続けて顔の筋肉が痙攣したり、詰められすぎてプライドもズタボロに傷つく日々など、様々な経験もしました。
全て望んでいた通りに物事は進みませんでした。
しかし、一方で勉強を重ね、着実に経験を積み重ね、実績も出していくことで段階的に任される役割も広くなっていくようになりました。
紆余曲折ありながらも、おおむね大企業において右肩上がりのキャリアを形成出来ていたのではないか、というのが総括です。
2つのキャリアの大きな転機
自分のキャリアを振り返る上で重要だったのは、
1つ目は早くから企画を経験できた
2つ目は早くから経営を経験できた
という2つです。
1つ目の転機は20代後半で訪れました。それまでは現場仕事を中心にしていたところから社内の企画部門に行くことになって、事業がどう動いているかの構造に触れていくことになったことでした。
始めて行く企画部門は、当時の自分にとっては優秀な人達の巣窟でした。
柔軟な発想から課題を提起し、ロジックを持って解決策を提示して、実行に対する具体性を突き詰めていく。振り返り指標を明確にして完遂できるまでそれをモニタリングしてトラックしていく。
そして製品は流通し売上が伸びる。サプライヤーとエンドユーザーに貢献する世界を描く。そんな周囲の人たちの仕事ぶりを見て、「こんな人たちになりたい」と思い、しっかりと自らビジネスを勉強することになるキッカケになりました。
また、2つの目の転機は30歳になる前後で訪れました。中華圏などのアジア地域での製品・サービス展開をしていく事業のメンバーに入ることになりました。
海外で仕事をした経験そのものが価値があった訳ではありません。事業戦略を自分で考え、社員を採用して組織も作る経験ができたことに価値があったと思います。
企業の売上を伸ばして利益を出していくという、事業に責任を持つ経験を得ることができたです。いわゆる「経営の経験」です。
中間管理職的な仕事はもうできない
自由度の高い海外で、いわゆる子会社経営なるものをすでに経験してしまった訳ですので、問題も出てきます。
一度、自分の責任で意思決定して、事業の成長と社員の雇用に責任を負うような仕事をしてしまうと、もはや中間管理職には刺激を感じることが出来なくなるのです・・・。
実際に海外の仕事を終えて日本に帰ってきてからは、
・リスクのある意思決定をしたがらない上司
・官僚的で遅々として進まないプロジェクト
・実績が昇進や昇給に直結しない評価構造
など様々なところが目に付きました。
もちろん国内でも事業構造変革、新製品や新規事業開発、人材の採用・育成など遣り甲斐のある仕事はありました。
しかし、ある程度事前に予想もしていた通り、仕事に以前のようなエキサイティングさを感じることはできませんでした。
経営者として働く世界へ
事業に責任を負う仕事
自分は今の時点では、独立してフリーランスになったり起業をしたい訳ではない。ベンチャーに行って世界を変えるサービスを生み出したい訳でもない。
でも、事業に責任を負う立場で経営の仕事がしたいのです。その世界でちゃんとキャリアを作りたいと以前から思っており、今回の転職活動もそれを軸としていました。
事業成長、事業バリューアップ、事業再生などのテーマがある企業や事業に入って、
"経営者として成長していける仕事"
を探していました。
転職活動の選択肢
実際に経営の仕事をするとは言っても様々なパターンの選択肢があったので、ここでは実際に検討した選択肢を挙げてみます。
①日系大手企業の事業責任者、子会社社長
②外資系企業の日本GM
③中小オーナー企業の後継者候補
④ファンド投資先の経営幹部
これらはどの選択肢においても、自分が会社オーナーとなる訳ではないので"雇われている"ということに変わりはないのですが、その形態と入り方によって、その前提はかなり異なります。
この中でいうと、最もサラリーマンっぽい選択肢が①です。
事業を経営する立ち位置とは言っても、①の場合にはレポートラインとなる上司が居て、会社の人事制度に沿って評価されることになります。それは子会社の社長のようなポジションであっても同様です。経営者として失敗しても、異動もあるので雇用に致命的な影響は出にくいでしょう。
一方で、「成果がでなければ解任される」「通常の人事制度とは異なる基準で評価される」という意味から、相対的に雇用リスクが高い立ち位置になるのが②③④という括りと捉えてます。
外資の場合は上手くいかないとすぐにクビを切られることもあるので、②の雇用リスクは一番高いかも知れません。しかし外資の日本法人幹部はサラリーも高いケースが多いので、それで相殺されるイメージでしょう。
③も④もそれぞれ特徴はありますが、上手くワークできなければその先に道はなく、待っているのは解任です。
資産と配当が、リスクあるキャリアの選択を支えた
日系大手の仕事内容も魅力で捨てがたい、一方でを外資の給与水準も捨てがたい。そして以前働いてたアジアでの仕事の話も来たので結構迷いました。
しかし、最終的にはサービス系企業に役員として入ることになりました。「事業執行を任せます」という役割です。
ベンチャーではなく、いわゆる業歴があって成長している中小企業の雇われ経営者のようなお仕事です。
もちろん入口の諸条件は現職よりも良くなりますし、今後成果が上がれば報酬は伸びます。また株式価値が上がればストック収入も出ます。
しかし、成果が上がらなければ即解任となるポジションでもあります。
これがいわゆる今回の進路選択の結論です。
さて、以前にこんな記事を書きました。
この記事の中でも、自分が本当にやりたいことにチャレンジし、難易度の高い仕事にチャレンジすることの重要性を述べました。恐らく次の仕事も大変だと思いますが、自分が望むチャレンジはそこにありそうだと思います。
そして、失敗したらそれはそれで仕方ないと思います。一方で成功した時に返ってくるものはいわゆるサラリーマン的な生き方では得られないものになる可能性が高いです。
言いたいのは、こういったリスクのある選択肢が取れたのも、"自分が資産形成をしてきたから"ということです。
今はある程度の資産基盤があり、そこから得られる配当収入もあります。そして、その金額はそろそろ最低限の生活費を賄うには十分な水準にも達してきました。
最悪、新しい仕事をどこかでクビになっても生き延びることはできます。妻を露頭に迷わせる可能性も低くなってきています。
このように、
今までの資産形成がチャレンジとなるキャリア選択を支えた
というのが、今回の決断の背景でもあります。
まとめ
今の若者はプライベートを重視する方も多いと認識していますが、資産形成をしたいならばキャリアを伸ばして収入を上げるということが、一番レバレッジが利くポイントです。
そして何より、
"仕事を通して学び、成長していくのは楽しい"
と思っています。
今後も自分の仕事とキャリアを大切にしながら資産形成を続けて、自分らしい自由な世界を描いていきたいと思っています。
今後も仕事はさらに忙しくなると思いますが、記事の更新を続けていきますし、Twitterでの発信も行っていきます。引き続き、どうぞ宜しくお願いします。
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