"資産形成の目的"と"マネーリテラシー"が必要な理由
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こんにちは、日比谷タクミです。
このサイトをご覧いただいている方は、収入、家計、投資、資産運用といったキーワードにご興味を持たれているサラリーマンの方が多いと思っています。
皆様それぞれの状況で、アクションを取られていると思いますが
今回は、
資産形成の目的とマネーリテラシーが必要な理由
について書いていきたいと思います。
何を目的として資産形成を行うのか?
資産形成の目的は人それぞれですが、以下に一般的な例を出してみます。
①老後資金の準備
②ライフイベント資金
③セミリタイア、アーリーリタイア
④今の生活を豊かにするため
⑤漠然とした将来への不安を解消するため
もちろんこれら以外にもあると思いますが、サラリーマンの方であれば、この①~⑤あたりの理由が多いのではないでしょうか。
漠然とした目的で始める投資は注意が必要
特に、④⑤などに該当する理由で株式投資や不動産投資を始める方が多いと思いますが、これは注意が必要です。実は日比谷タクミにも失敗経験があるので、年代別によくある行動パターンをまとめてみます。
20代前半
社会人になって生活が安定してくると、自分の本業での収入の大小、生活レベルの良し悪しが理解できるようになってきて、他人と比較するようになります。
一方で色々なものを買ったり、旅行をしたりしたい、という欲求も強くなっていくので、「お金そのものを稼ぐことへの興味」が出て来やすい年代です。
単純に、「もっとお金を持ちたい」という理由で株式投資を始めてみたりする方が多いのですが、最初はそこまで知識も経験もある訳ではありません。
よくあるのが、
値動きの荒い個別株式やFX
などに手を出してしまうことです。
そうなると結果は明らかで、ちょっと儲かったと思ったら損失を出して、と予測不可能な市場に感情も時間も振り回されることになります。
人によってはレバレッジをかけて勝負に出てしまい、借金を抱えてしまうなど、取り返しの付かない失敗をしてしまうケースもあるので、十分な注意が必要と言えます。
20代後半
仕事に慣れて忙しくなってくるのと同時に、同期の昇進スピードが気になってきたりする時期です。また、結婚や出産などを意識しだす年齢でもあるので、興味の対象が目先のお金より、少し先の将来のことに移っていきます。住宅を買うことを意識し始めるのもこの頃です。
この年代の市場参加者は比較的少ない印象です。
想定される理由は2つあると考えており、
1つ目は、友人の結婚式への参列、結婚、出産などのライフイベントが多く、お金が手元に残りにくい時期であり、原資を必要とする投資に参加しづらいこと
2つ目は、年収を上げるために仕事を頑張ったり、転職等を検討し始める人が多く、本業がプライオリティになることが挙げられます。
この年代で特に注意が必要なのが
ワンルームマンション購入
です。
社会人になってから数年経って貯蓄が出来てくる人も増えてくるので、将来に備えた住居用ワンルームマンションを買う人が出てきます。特に一定の収入があるキャリアウーマンの女性の方に多い傾向ですが、
「今は自分で住めばいいし、結婚して済まなくなったら貸せばいい」
という不動産屋の売り文句に乗って新築ワンルームマンションを購入してしまうケースが後を絶ちません(実際に日比谷タクミの周りにも、20代後半で新築ワンルームを買ってしまった女性が多いです)。
自分で住まないワンルームマンション投資は、さらに注意が必要てす。
▼関連記事 新築ワンルームマンションは避けるべき理由を解説しています。
30代前半
20代後半でご結婚される方も多いと思いますが、DINKSとなって世帯収入が一番高くなりやすいのがこの時期です。一方で既にお子さんを持って奥様が専業主婦になることで、家計の立て直しが必要な時期でもあります。
ここで待ち受ける決断が、
住宅購入
です。
ご家族を持つと生活費全般の出費も増え、家財なども必要になります。お子さんの養育も考えて住宅購入を検討することになりますが、住宅は一生の中でも最も高価な買い物です。その分、慎重に検討をすべきだと思います。
「家を買うのが普通だから」
「家を持ってこそ一人前」
といった盲目的な理由で購入してしまい、ローンという重い負債を負って身動きが取れなくなってしまう状況は避けたいです。
▼関連記事 持ち家か賃貸かの検討プロセスとシミュレーションを説明しています。
30代後半以降
20代、30代の様々なライフイベントを終えて、収入水準も高まり家庭生活も安定してきて、ようやく本腰を入れて資産形成に力を入れることが出来るのが30代後半、という方も多いのではないでしょうか。
しかし、ここから本格的に資産形成となると、年間の世帯収入が1000万円を超えているような高所得世帯でもない限り、セミリタイア、アーリーリタイヤという所は目指しづらくなってくるかも知れません。
とはいえ、一つきちんと認識しておきたいのは、
老後資金の準備をするには十分な時間が残っている
ということです。焦る必要はなく、ここからでも十分に資産形成をしていくことを目指していけます。
焦ってFXで一発逆転を狙い、結局ロスカットされて借金を抱え、家族にも言えない、みたいなケースは絶対に避けないといけません。
日比谷タクミの失敗談
漠然とした目的でのトレード
日比谷タクミも過去に失敗とまではいかなくても、機会損失を経験しています。
19歳の時に株式投資を知り、社会人になってからも給与を原資に、個別株のトレードをしていました。もちろん初心者なので、最初は儲かったり、儲からなかったりする訳です。当時嵌っていた銘柄は成長中で値動きの荒い不動産ファンドでした。
仕事中に必死にSBI証券のモバイルサイトを見ながら、株価の上下に一喜一憂していました。そしてある時気づくのです。
「あ、こんなことしてたら仕事で後れを取る」
その時は損失こそ出してはいませんでしたが、資産形成の目的もない状態で投機的なトレードをする無意味さに気づいたのはこの時です。
マネーリテラシー不足での失敗
次の失敗は海外駐在です。
海外駐在中は投資ができない
ということに、住民票を抜いた後に気づいたことです。
国内非居住者は取引が制限されており、一部のオンライン証券では口座維持はできますが、追加投資ができません。
現地の証券口座や、米国証券口座の開設をしましたが、資金移動の難易度が高く、投資が難しい状態でした。このタイミングが米国、日本ともに景気回復局面でリターンが最大化できた時でしたので、今を思うと完全な機会損失です。
その間も仮想通貨などへ投資して一定の収益は上げましたが、ここで株式・債券などに投資できないロスは大きかったです。
▼関連記事 仮想通貨のバブルについて話しています。
マネーリテラシーが低いと様々なシーンで失敗したり、機会損失を被ったりします。
まずはマネーリテラシーを高めましょう
というのが自身の失敗談からも言える1つの結論です。
資産形成の目的によって投資戦略も変わる
それとあわせて大切なのが、
資産形成の目的をはっきりさせる
ことです。というのも、資産形成の目的によって投資戦略も変わるからです。
①老後資金の準備
老後資金の準備を目的とした場合、時間軸が長く取れることが特徴です。
以下に推奨するアクションをお伝えすると、
投資予算を老後資金とそれ以外の資金に切り分ける
iDeCoをしっかり使い切る
インデックスファンド×外国株式で投資する
などが、おススメの選択肢になるでしょう。
日比谷タクミはインカム投資を主軸にしていますが、投資信託、インデックスETF、確定拠出年金は老後資金として切り分けて積み立て投資をしています。
▼関連記事 iDeCoについて解説しています。
②ライフイベント資金
ライフイベント資金は、直近数年で使う予定がある場合は本来投資に回すべきではありません。
例えば先進国株式インデックスに投資すると、10年以上投資をするのであればほとんど元本割れリスクはありませんが、しかし数年間のスパンの投資期間では元本割れのリスクが十分にあります。
既に数年以内に確定しているお金であれば、
投資をせずに貯蓄で持つ
債券やMMFなどで運用する
などがより確実性が高い、ベターなアクションだと思います。
③セミリタイア、アーリーリタイア
セミリタイア、アーリーリタイアを目的にすると、一定の原資を確保したうえで、
インカムゲインを重視した投資戦略
となります。
資産から入ってくるキャッシュフローが、生涯の生活費やライフイベント費をカバーできないとセミリタイア、アーリーリタイアは難しいと思います。
もし十分な運用資産が無い中でセミリタイアやアーリーリタイアを目指すのであれば、まずは家計管理により貯蓄体質を作り、リスクはあるもののバリュー株やグロース株を中心とした投資でキャピタルゲインを獲得して資産総額を増やす必要があります。
▼関連記事 セミリタイアを目指す方のためにシミュレーションをしています。
まとめ
日比谷タクミは、短期的には早期にファイナンシャルフリーに到達することを資産形成の目的にしています。
というのも、
「サラリーマンを続けることも、自分で独立をすることも出来る状態を目指したい」
「将来的に国内・海外で事業投資ができる資金を持ちたい」
といった目的があるからです。
目的を実現するためにはマネーリテラシーが必要ですし、目的によって投資戦略も異なります。
資産形成を目指していても、目的や、その時間軸が曖昧な状態である方も多いと思います。この機会に一度、資産形成の目的、時間軸、そしてその目的を達成するため必要資金などについて整理をしてみてはいかがでしょうか。
以上、今回も最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m
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