【資産形成の目的】セミリタイア・アーリーリタイアを目指す時に考えておくべき3つのこと
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こんにちは、国際分散と配当再投資で資産形成を目指す日比谷タクミです。
日比谷タクミは資産形成を自身でも積極的に行っていますし、資産形成をして豊かな将来を手にしたいと考えるサラリーマンの方を応援しています。
その中で資産形成の目的として「セミリタイア」「アーリーリタイア」という言葉を使っている方が多い印象を受けています。
今回はセミリタイア・アーリーリタイアに興味があるサラリーマンの方向けに、
「セミリタイア・アーリーリタイアに向けて考えておくべきこと」
について書いていきたいと思います。
セミリタイア・アーリーリタイアが本当の目的なのかどうかを明確にする
サラリーマンを脱出したいというニーズ
先の見えない日本、そしてストレス社会に生きる令和のサラリーマンにとって、「セミリタイア」「アーリーリタイア」というのは、確かに憧れの対象の一つになるのかも知れません。
「満員電車の乗りたくない」
「社畜を抜け出したい」
「自由な時間がほしい」
息苦しいサラリーマンとしての働き方からの脱出という観点を交えて、セミリタイア、アーリーリタイアというキーワードが使われます。
確かにサラリーマンは自由が少なかったり、自分の意思ではどうにもならないことがあったり、息苦しい場合やシーンも沢山あります。
サラリーマンを抜け出すために資産形成をして、より柔軟で自由を求める生き方をしたい、というのは自然な要望と言えます。
経済的自由(ファイナンシャルフリー) とは?
サラリーマンを辞めると考えた時に一つの目安となっているのが、経済的自由(ファイナンシャルフリー)と呼ばれている、不労所得が生活費を上回っている状態です。
この経済的自由の定義は多数ありますが、もし仮に年間の生活費に300万円かかるなら、税後で300万円の不労所得があれば、労働収入に頼らなくても、つまり働かなくても生きていける状態になるので、広義の経済的自由は達成できている状態と言えます。
別の言葉で、FIRE(Financial Independence, Retire Early)という言葉が巷ではよく聞かれ、FIREムーブメントとも呼ばれています。
それだけ経済的自由を早期に獲得して、自由な時間を過ごしたいというニーズが多いということですね。
▼関連記事 経済的自由(配当金生活)について書いています。
セミリタイア・アーリーリタイアを目指すなら、自分自身に確認してほしい3つのこと
しかし、
経済的自由の達成すれば幸せな将来が待っている
かというと、必ずしもそうは言えません。
セミリタイア・アーリーリタイアを目指す方には、まず自分に以下の3つの質問に対する答えを持つことをオススメします。
①経済的自由の達成後、自分は働きたくないのかどうか?
「経済的自由達成後にはもう働きたくない」のと、「サラリーマンは辞めたいけど、引き続き働きたい」のとでは、目標の考え方もアプローチも全く違います。
前者であれば生涯の生活費だけでなく、今後の生涯のライフイベントにおいて発生する費用をカバーできるだけの資金準備が必要です。単純に生活費を配当金でカバーすればOKという話ではありません。
逆に後者の場合は、経済的自由を達成後にやりたいことと、そこから得られる想定収入について、サラリーマンを辞める前に決めておくのが望ましいと言えます。
▼関連記事 こちらの記事でセミリタイアで必要な金額面について触れています。
セミリタイアにおいては、以下の条件式を満たしていることが金銭的な条件になってきます。
④累積キャッシュフロー>(①累計生活費×想定インフレ率)+②ライフイベント準備費-③見込み年金支給額
「今後投資や仕事で入ってくる収入の累計が、必要資金から見込み年金受給額を引いた額を上回っていること」
②経済的にこれ以上の豊かさは求めなくていいのか?
経済的自由を手に入れた後にサラリーマンを辞める、もしくはもう全力では働かないという選択肢を手に入れる場合、引き換えとして
それ以上金銭的に豊かになるチャンスを失います。
資産を増やすサイクルを抜け、資産から出てくるアセットで食べていくことになるので、そこが自分の資産額のゴールになります。
多くの方はお金を増やすことを目的としている訳ではない方が多いと思いますが、資産額を自身のベンチマークとして努力していた方にとっては一つの目標を失うことになります。
何よりこれ以上の豊かさを追求できない、というのはモチベーションの低下に繋がる方もいらっしゃると思います。
「セミリタイア、アーリーリタイアによって時間は手に入れたけど、その先ずっとインカムが成長しない状態を許容できるのか?」
を再度自身に問う必要があると思います。
人間は本能的に成長意欲がある生き物なので、物理的な成長が見込めない状態というのは、思いの外に苦しいものだと思います。
③社会との接点が希薄になることに抵抗はないか?
セミリタイアにしても、アーリーリタイアにしても、サラリーマンを辞めることになると社会との接点が確実に希薄になります。
今までは会社という場所に出勤し、同僚やお客様との関係を持ちながら働いてきた訳ですが、それが無くなる訳です。
確かに時間ができて、自由は手に入るかもしれませんが、外部の人との関わりというのは人生における大切な喜びを与えてくれるものです。
セミリタイア、アーリーリタイア後に外部の人と関わりが薄くなること、または外部の人との接点が薄くなる状態を長く続けられるのかどうかは、改めて自身に問う必要があると思います。
まとめ
セミリタイア、アーリーリタイアにおいて予め考えておくべきポイントについてまとめました。
確かにセミリタイア、アーリーリタイアは時間という人生における最も大切な資産を手に入れることができる魅力的な選択肢ではあります。
しかし、セミリタイア、アーリーリタイアを目指すことが必ずしも全ての人にとって幸せな選択肢かというと、疑問の余地もありそうです。
目的の明確化は、資産形成における最も大切なタスクの一つです。セミリタイア、アーリーリタイアに限らず、資産形成を通して自分自身が何を求めているかを改めて整理して考えてみるのも、大切なことと思います。
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